2003年1月〜3月のレビュ−

(タイトルの部分をアルバムは シングルはで表記してます)
小島麻由美 「愛のポルターガイスト」
小島麻由美、通算4枚目のアルバム。この人の作品ってまず
外れがないという事が凄い。そして中毒性がもの凄くある。
昭和歌謡な音の世界に乗せて、歌う小島麻由美の歌声。1度
耳にすると簡単には他のCDを聞かせてくれません。で、今
回のアルバム。いつにも増して、小島麻由美の歌声に凄みを
感じます。前のアルバムがおとなしめな感じだったからそう
感じだけかもしれないけど。大人ぽい曲が多いなか、「恋は
サイケデリック」という曲が私は好きです。初期のセシル3
部作と言われてた時の匂いを感じる曲だったので。私の今年
のアルバムランキング第1位の有力候補である事には、間違
いないでしょう。
HALCALI 「タンデム」
RIPSLYMEプロデュースでデビューした、中学生の女
の子2人ユニット。聞いた印象はガチャガチャした感じの曲
にラップ?を乗せているな−、と思いました。あとRIPS
LYMEがプロデュ−スしているだけあって、ラップにRI
PSLYMEの匂いを感じました。一言で言えばPUFFY
のヒップホップバージョンって感じ??ヒップホップという
よりヒップポップと呼んだ方が正しいかもしれません。この
あとこの2人がどういう感じになっていくか、楽しみです。
(個人的には本当にPUFFYのヒップホップ版になりそう
な感じするんだけど)
ガガガSP 「満月の夕」
私も震災経験者ですが、こういう歌があったとは知りません
でした。ソウルフラワーユニオンとヒートウエイブが合作で
作った曲みたいで。私は原曲を知らないので聞きくらべる事
はできません。はっきり言って・・・。震災鎮魂歌をパンク
にしてる感じがします。はっきり言って、今、この曲を歌う
事は、いわゆる震災に対するケジメをつけるためではないか
と。もうそろそろ未来に向かうために。個人的にはカップリ
ングの「問題はない」を伝えたかったのではないか?月並み
な表現だけど、未来に向かうという事も大事だけど、この出
来事をちゃんと伝えていかなければとも思います。
wyolica 「Mercy Me〜いつか光を抱けるように〜」
こっちでは放映されていないけれど、深夜ドラマのED曲と
して使われているみたいですね。(確かスカイハイだったか
な?)この曲もso−toの優しいアコギの音色とazum
iの切ない歌声を生かした感じの曲になっています。アコー
スティックミニアルバム「Forky Soul」を得て、
wyolicaの世界の手触り感が増したような感じがしま
す。あえてきつい事を言うと、ここ最近、同じテンポ、同じ
曲調な感じがするんだけど、そろそろ「愛をうたえ」みたい
な感じのファンキーなwyolicaも聞きたいなー。
NUMBER GIRL 「サッポロ OMOIDE    
                IN MY HEAD状態」
2002年11/30に解散してしまったNUMBERGI
RLのラストライブを収録した2枚組アルバム。最後の炎を
燃焼するかのようなディスク1の前半部分。そしてディスク
2を聞いていくと、段々切なくなってきてしまいます。向井
秀徳の最後のMCは、名文句だと思います。そのMCの後の
「OMOIDE IN MY HEAD」ライブでは1番盛
り上がる曲だけど、物凄く目頭が熱くなってしまいます。初
めてロックバンドを好きになれたのがNUMBERGIRL
だからなのかもしれないですけど・・・。
PALM DRIVE 「HOLIDAY」
BoAとZEEBRAが参加するという事で話題になったP
ALMDRIVE。たしかF.O.HとかTylerも参加
していた記憶が・・・。BoAはこういうR&Bの方が合っ
ていると思います。(奇跡とか VALENTIみたいな感
じ)あとAKIRAの甘い歌声が好きですね。もうちょっと
BoAとハモったりしてほしかったです。
柴田淳 「ため息」
この人が、ミュ−ジックステ−ションに出演するのを新聞欄
で見た時、とうとうこの人もここまできたんやー。と思いま
した。TUTAYAでレンタルして初めて聞いた時、この人
には、がんばってほしいなー。と思っていたので。ミュージ
ックステーションで見た時はうれしい気持ちと、少し悲しい
気持ちが入り交じっていました。このアルバム全体に音色は
少なめで柴田淳の歌声を全面に出した感じになっています。
柴田淳の歌声。一言で言えば歌声に抑揚感があって切ないと
いう感じの歌声なんですけど、その歌声を聞くたびに詞の景
色が変わっていく時があります。聞いていくたびに・・・。
ボディーブローのようにじわりじわりと。よく心にしみ込む
とか、溶け込んでいくという言葉を耳にするけど、まさしく
その通りだと思います。聞けば聞くほど味が出てくるアルバ
ムだと思います。そして音とか歌声を聞いた時、どっちかと
言うと地味な部類に入ってしまうかもしれないけれど、こう
いう少ない音色できちんと聞かせれるアーティストはがんば
っていってほしい。そして売れてほしいと思います。