2003年4月〜6月のレビュ−

(タイトルの部分をアルバムは シングルはで表記してます)
hiro:n 「mangosutana」
アルバムをリリースするたびに、スタイルが変わっていって
いるような気がします。今回はオレンジペコーをプロデュー
スしている人だけあって、オシャレな感じのサウンドになっ
ています。あと1st、2ndと、どっちかと言えば鼻にか
かった感じの歌声だったのが、ソウルフルになっているのが、
ちょっとびっくりしてしまいました。今のこの季節、初夏の
昼下がり、ゆっくり浸りたい、涼し気な気持ちになりたい、
幸せな気持ちになりたい時に聞くには、とても最滴な作品だ
と思います。                     
GOING UNDER GROUND 「ダイアリ−」
約1年ぶりのシングル。センチメンタルな歌詞。きれいなメ
ロディー。そしてVo.松本素生の切なくも優しい歌声。良
くも悪くも変わらない世界観ですが、私はそれがとても大好
きです。オリコンチャート的な事を言えば、もっと上の方に
いってもいいような気がするんですけど。ビジュアル的な事
を言えば?だけど・・・。シングルリリースするたびに、前
作よりも高いクオリティー、そしてまた名曲だな!!と思え
るんだけれど、チャート的にはそれほど高い順位ではない。
なんか私が昔好きだったSMILEとか小林武史がプロデュ
ースしていた、Woman’s Soulと同じ状況になっ
てきているような気がするんですが、それは気のせいなんで
しょうか・・・?私はオリコン初登場20位〜30位ぐらい
なバンドではなく、もっと高い位置にいなくてはいけないと
思うバンドだと思います。               
BoA 「Shine We Are」
なんか、この頃BoAが、なんとなく気になってしまいます。
デビュー曲「ID:peace B」からしばらくは、まっ
たく興味がなかったんですが、「VALENTI」「奇跡」
あとモンドグロッソ、PALMDRIVEに客演した曲は、
なかなか良かったと思います。「Shine We Are」
は、夏を感じさせるようなさわやかな感じのR&B。個人的
に次の曲は、もう少しダ−クというか、エロイ感じの曲を歌
って欲しいです。                   
B@BY SOUL 「トキワの街角」
今までいろんなユニットのVo.&RAPという形態の曲を
聞いたけど、久しぶりに『いいやん、この人達!!』と思い
ました。ほとんどのVo.&RAP系のユニットは、必ずど
ちらかが、くどいというか目立ちすきてバランスが悪いとい
う印象を持ってしまうけれど、この曲は、どちらも主張をし
つつ、それでいて、サウンドとうまく溶け込んでいる感じが
いいです。個人的には、RAPが好きです。スタイル的には
ハ−ドコアな感じだけど、POPな感じがするんです。多分、
ちゃんと言葉が伝わってくるからでしょうけど。(ほとんど
のハードコアヒップホップは、かっこ良さを優先して、何を
言いたいのか良く分かりません)個人的には、クラブに行っ
ている、もしくは、こういうクラブ系(死語かな?)好きな
人達以外にも受けるのではないでしょうか?ある意味良質な
ポップスです。これから注目して行きたいユニットです。 
つじあやの 「ありきたりなロマンス」
たしか前作「桜の木の下で」も「ありきたりなロマンス」も、
Bonnie Pinkや原田知世をプロデュ−スした、ト
−レヨハンソンなんですけど・・・。前作は個人的には??
?なんだけど、この曲は、シングルの中では1番明るい感じ
の曲になっています。あと気になったのは、つじあやのの代
名詞であるウクレレの音がまったく聞こえない気がするんで
すが・・・?もしかしたら、つじあやのの新しいチャレンジ
が始まっているんでしょうか?個人的には、つじあやのの世
界感というんでしょうか?そういうのはなくなって欲しくな
いです。はっきり言って、もの凄いあいまいなものなんです
が。あとウクレレも手放してほしくないですね。それはない!!
と思っていたいです。                 
Dragon Ash 「morrow」
どっちかと言えば、ラップではなく、歌を歌っている感じが
します。個人的には物凄くうれしんですけど。あとZEEB
RAにディスされた影響があるのかも分からないけれど、い
わゆるZEEBRAに影響されたような声ではなく、「陽は
またのぼりくりかえす」の時のような、優しくも切ない歌声
になっているのがいいです。降谷君には、こっちの方がいい
と思うんですけど。自分の弱さを見せているみたいでいやな
んでしょうか?歌詞の一部分にZEEBRAに対するアンサ
ーみたいな物があったけど、どうなんでしょうね?歌詞だけ
を見ると、光を探してさまよっているという印象を受けまし
た。たしか、雑誌でZEEBRAのディスに対して、ずっと
背負っていくみたいな発言があったけど、その思いがそのま
ま歌詞にもでているのかな?とも思ってしまいました。  
ACO 「irory」
前作「Material」から2年ぶりのアルバム。「Ma
terial」と同じように浮遊感あふれるサウンドになっ
ています。歌詞はよりシンプルになっていき、ACOの歌声
は、浮遊感あふれるサウンドと一つになっている、というよ
り一つになる事を望んでいるような感じさえします。個人的
には、「空白の種」「Kitcen」が好きです。サウンド
ときれいなメロディがACOの歌声を際立たせていると思い
ます。段々神々しい感じな作品になっていますね。そして、
とても前衛的な作品って感じもします。次回作はどこまで行
ってしまうんでしょうか?はっきり言って楽しみです。