２００４年１月〜３月のレビュー

元ＮＵＭＢＥＲ　ＧＩＲＬの、向井秀徳とアヒトイナザワが、
新たに結成したバンド。確かＺＡＺＥＮ　ＢＯＹＳという名前、
ｈａｌの「６階の少女」という曲を、向井秀徳がプロデュース
をして、その演奏を、５４−７１というバンドと、ＺＡＺＥＮ
　ＢＯＹＳという名前でやっていた記憶が・・・。このアルバ
ムは、ＮＵＭＢＥＲ　ＧＩＲＬの４ｔｈアルバムが、もしリリ
ースされたなら、こんな感じになったんだろうな？ってな具合
になっていると思います。ＮＵＭＢＥＲ　ＧＩＲＬの３ｒｄア
ルバム「ＮＵＭ−ＨＥＶＥＹＭＥＴＡＬＬＩＣ」のキーワード
だった、Ｄｕｂ　祭囃子＋ヒップホップ的手法を取り入れてい
ます。個人的には、「ＳＩＧＥＫＩ」「自問自答」が気に入っ
ています。特に「自問自答」は、向井秀徳が、心酔しているヒ
ップホップユニット”ＴＨＡ　ＢＬＵＥ　ＨＥＲＢ”をバンド
でやったら、こんな感じになるんだろうな？と、思いました。
ＮＵＭＢＥＲ　ＧＩＲＬ時代から模索していたと思われる、い
わゆる向井秀徳流ヒップホップの１つの到達点に達したんでは
ないでしょうか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

前作の「トーキョー・ストロー」が、百式のいい部分が良く出
たアルバムならば、今回の「トーキョー・ストロー２」は、石
野田奈津代の持ち味である、歌声の良さが存分に発揮されたア
ルバムになっています。ピアノの音を軸とした「おいんげぇと
きちゃーれ」ロックバラードに生まれ変わった「夢の話」いわ
ゆる路上系＋バンドサウンドな感じの「スキップ」ジャズにト
ライした、「シロップ」石野田奈津代の、歌声の奥深さ、新た
な可能性を見た感のある「月の裏のメロディー」ｋｉｃｃａ名
義になっているけど、このアルバムは、”いしのだなつよ”の
２ｎｄアルバムだと言われても、あんまり違和感ないですね〜。
全体的に、表現力が増した印象を受けました。ただ、ラストの
「ローリン」ライブで盛り上がる曲が欲しかったのかもしれな
いけど、まだ必要ないのでは？下手に媚びるのではなく、歌声
と、サウンドだけで十分に勝負できるだけの物があると思うの
で、逆にいらないと思うんですけどね。　　　　　　　　　　

当初、このアルバムは、購入せずにＴＵＴＡＹＡでレンタルす
るか、アルバムはあきらめて、シングルリスナーを続けるかの
２択だった訳ですが、結局は買っちゃいました。どうしてこん
な事で悩んでいたかというと、このアルバム、レーベルゲート
ＣＤなんです。しかも第２弾かな？はっきり言ってＢ＠ＢＹ　
ＳＯＵＬは、アルバムリリースされたら購入する予定だったの
で・・・。たまたまＡｍａｚｏｎでＢ＠ＢＹ　ＳＯＵＬを検索
したら、アルバム発売、けれどレーベルゲートＣＤ・・・。は
っきり言って泣きそうになりました。せっかく好きになりかけ
ていたのに・・・。私は基本的に、現在、所有しているアーテ
ィストのアルバムがコピーコントロール（レーベルゲート）Ｃ
Ｄになった場合は、泣く泣く購入するようにしますが、新規で
購入する場合、コピーコントロールＣＤでリリースされた場合
は、がんばってあきらめる、という手段を取っている訳なんで
すが・・・。ちょうど、試聴機に「ｅｖｅｒｌａｓｔｉｎ’ｔ
ｒａｃｋｓ」が、入っていたので、各曲をちょっとずつ聞いて
いたら、捨て曲がない。どの曲もいいではないか！！気がつい
たら、レジに並んで購入していました。（Ａ●●Ｄ●●Ｎの場
合は、がんばってあきらめる事ができたんですが・・・。すま
ん、Ａ●●Ｄ●●Ｎ）この「ｅｖｅｒｌａｓｔｉｎ’ｔｒａｃ
ｋｓ」いわゆるヒップホップ、Ｒ＆Ｂを軸にしつつ、レゲェー、
ドラムンベースなども取り入れた感じの、クラブフロア直結な
サウンドになっているんだけど、それでいて、とても良質なポ
ップスになっています。あと、Ｕのラップと、ＫＯＺＵＥの歌
声の掛け合いが、聞いていて気持ち良かったです。特にＵのラ
ップは、歌詞の世界、曲調によっていろいろと変化していく具
合が楽しめました。ただ、ＫＯＺＵＥは、もう少しソロパート
の方に力を入れた方が良かったのでは？聞いた感じ、コーラス
にすべてを注ぎ込んだみたいなような気がしたので・・・。コ
ーラス映えする歌声なんだけど、充分にソロシンガーとしての
実力もあるだけに、もったいないな？と思いました。このアル
バム、レーベルゲートＣＤじゃなければ、１００点満点なんですけどね。

若干１４歳でデビュー。フライヤーで見た情報では、ヒップホ
ップ系雑誌（確かｂｌａｓｔだった記憶が？）のオーディショ
ンがデビューのきっかけだとか。そういえば、ゴスペルをやっ
ていた、と書いていたような？最初、聞いた時、久しぶりに衝
撃が走りました！！１０代でこんなにも歌がうまいとは！！他
に、１０代で衝撃を受けたシンガーがいたはずなんだけど？と、
ちょっと考えてしまいました。誰だっけ？少なくとも、１３歳
でデビューした、当時のＣｒｙｓｔａｌ　Ｋａｙより５倍上手
い、と言い切れる。けれど、Ｃｒｙｓｔａｌ　Ｋａｙじゃない
・・・。誰だっけ？しばらくすると、亜波根綾乃だ！！と思い
出しました。確か「コムロギャルソン」のオーディションを見
た時、これは物が違う。と、思った時以来の衝撃！！歌唱力は
まだまだ未熟（特に歌い上げる部分）なんだけど、繊細な表現
力、ビブラートは、天性のものとしか言い様がないです。はっ
きり言って、これからシンガーとして、どうなっていくのか１
リスナーとして見守っていきたいです。　　　　　　　　　　

ＥＥ　ＪＵＭＰ解散？後、ソロになって、物凄い色物路線を歩
んでいるのを見て、ソニンがしゃ乱Ｑ時代のつんくと重なって
見えるようになってきたんですが、気のせいでしょうか？つん
くプロデュースの中で、１番つんくと近い匂いを感じるですけ
どね。女つんくと呼ばれてもいいような気が？ちなみに、この
曲は、つんくプロデュースではなく、より子。と、いう人のカ
バー。ほとんどピアノの弾き語りな感じの曲なんですが、正直
言って、ソニンって歌上手い！！と、初めて思いました。歌に
感情を入れて歌っている所も、好感を持てます。今までの、ソ
ニンの色物路線を好んでいる人達は、この曲は地味すぎるんだ
ろう。と、思うんでしょうけど、私は、この曲、今まで聞いた
ソニンの曲の中で、１番良いです。私は、シンガーを評価する
時の一つの目安として、どれだけ音数が少ない中で、表現でき
るか？なので。そういう意味からすれば、ソニンの見方を変え
なければいけないです。色物路線をやっていたのは、歌唱力を
ごまかすためにやってたんじゃなかったんですね。シンガーと
して、見直しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

加藤いづみのシングルセレクション第２弾。それプラス、新曲
が４曲、収録されています。シングルセレクションの方は、加
藤いづみって、以外と明るい曲歌っているんだな〜。と、思い
ました。どっちかというと、”加藤いづみ＝切ない歌”と、い
う印象があるので、意表をつかれました。新曲の方は、小田和
正のコンサートツアーに参加した時に、小田和正に作ってもら
った「海へ続く道」、選抜高校野球のダイジェスト番組のテー
マ曲になった「Ｌｅｓｓｏｎ」が収録されています。何回聞い
てもあきないアルバムになっています。１番古い曲で、１０年
前の曲もあるけど、時代を超えても、きちんと聞けちゃうのは
凄い！！加藤いづみの中でも、１番ポップなアルバムになりました。

今年、１番ブレイクしたアーティストは？と、言われたら平原
綾香になるんでしょうね。２ｎｄシングル「明日」はっきり言
って、同日発売の１ｓｔアルバム「ＯＤＹＳＳＥＹ」にかき消
されています。（多分、「Ｊｕｐｉｔｅｒ」が、バカ売れした
から、もう少し先に発売されるアルバムを、前に持ってきたよ
うな？と、邪推してしまう・・・）でも、「明日」を聞いた時、
地味だけれど、良い曲だと思いました。「Ｊｕｐｉｔｅｒ」の
売れ方を見ていると、もしかしたら１発屋で終わってしまいそ
う。と、思っていたけど。ハープの音色に乗せて、淡々とささ
やく感じに歌っています。「Ｊｕｐｉｔｅｒ」みたいに、壮大
でドラマチックな展開ではないけれど、「明日」の方が聞いて
いてあきないです。ずっと聞いていたいというか。この人が１
番似合う歌声は、壮大なラブソングのような気がします。Ｍｉ
ｓｉａみたいな世界観だと言えばいいのかな？ただ、売り方が
姑息すぎる！！「Ｊｕｐｉｔｅｒ」のＤＶＤを付けるとは・・・。
確かに「明日」は地味すぎるけど。　　　　　　　　　　　　

「あなたとの日々」が、オリコン初登場ひと桁台にチャートイ
ンして、いろんな音楽雑誌、レコード店で、ネクストブレイク
間違い無し！！と言われる中でリリースされた訳ですが。個人
的には、分かりやすくポップな作品になるのかな？と、思って
いたら、２ｎｄアルバム「ため息」よりも、さらに深く、物凄
く重いアルバムになったと思います。歌声の方も、より切なさ
が増したような気がするし。個人的には、とても好きなアルバ
ムです。自分だけにしか表現できない世界観を見せてくれてい
るし。それでいて、「虹」では、オルタナティブロックテイス
ト、「かなわない」では、ジャズに挑戦して、新境地を開拓し
ようとしている所も。柴田淳というアーティスト性という物が、
１番よく出たアルバムになりました。　　　　　　　　　　　

デビュー時には、某ロック系雑誌（４００００字インタビュー
でお馴染みの）の表紙を飾った事もあるけど、その時は、いい
曲だとは思うけど、表紙を飾るまでは・・・。と、思った記憶
があります。この曲は、友達の結婚式で歌うために作ったみた
いで。優しく柔らかいメロディーに乗せて、今までの出来事、
これからも共に歩んで行きたい、という歌詞を、優しく壮大な
サウンド、歌声で表現しています。どっちかと言えば、ロック
バラードにしては、派手さはなく、ドラマチックなメロディー、
歌詞はまったくなく、庶民的（表現悪いかな？）ロックバラー
ドって感じなんだけど、なんか心に染みます。ずっと聞いてい
たい！！というか。目を閉じると風景が見えてくる感じがします。

ＣＤＴＶ３月のＯＰ曲。最初に聞いたのも、たまたまＣＤＴＶ
を見てた時なんですが。最初見た時、この歌声どっかで聞いた
事あるぞ！！あと、ｂｕｓｙのメンバーも、何人か見覚えがあ
る。誰だったっけ？しばらく考えても思い出せなかったので、
ＹＡＨＯＯで”ｂｕｓｙ”と検索したら、”ＣＯＬＯＲ”とい
う文字が。そういえばぴあで、新メンバーが加わったから、新
グループ名募集をしていた記憶が。（もんたよしのりの娘もい
た記憶が）もしかしたら、再デビューと言った方が正しいかも
しれませんね。再デビュー１枚目は、アップテンポのダンスチ
ューン。ｂｕｓｙの激しい部分を表現している様に思います。
メインボーカルの子の、魅力もいかんなく発揮されているし。
ただ、ＣＯＬＯＲ時代の、Ｒ＆Ｂ、ＳＯＵＬの方が、似合って
いたような気もするんですが？再デビュー１発目、なかなか良
い船出をしたじゃないでしょうか？これからに注目したいと思います。