2009年6月〜7月のレビュー

(タイトルの部分をアルバムは シングルは        
       ライブ会場&公式ページ限定はで表記してます)
COMAーCHI 「LOVE ME PLEASE!」
HMVの視聴機で視聴していたら、気になりだしてしまい、気が
ついたら購入していました。1番印象的だったのはラップしてい
る時の声。他の女性のMC(レゲエのDeeJayにも言える事
なんですが)のラップしている時の声って、どれを聞いても”男
勝り”としか思えないんですが、このCOMA−CHIのラップ
している時の声は”男勝り”では無く、むしろ女性特有のしなや
かさとでも書けばいいのでしょうか?そういうものを感じます。
それ以上にフック(サビ)での歌声のポテンシャルとでも書けば
いいのでしょうか?とても上手かった事に驚いてしまいました!!
”この人、歌だけやったとしても、音楽(R&B)シーンに存在
を残せたのではないか?”そして”歌だけやった方が、もしかし
たらチャンスがたくさんやってきたのではないか!?”と。おす
すめは、ラップがとても巧みな「selfish boy」男女
の恋のいざこざをKRAVAとマイクバトルした「1 on 1」
フックでの歌声がとても印象的な「perfect angel
 DJ HASEBE Summer Luv Remix」そ
してもろエロソングな「HEY BOY,HEY GIRL」個
人的には、これぞ新世代フィーメルラッパーだなと思いました。
twenty4ー7 「Shake」
2007年にメジャーデビューしたVo.&RAPユニット。今
回のシングルは、DOUBLEのカバー。まず聞いて感じた事は、
曲全体に対してリスペクト感があった事。1番印象的だった所は、
RAP担当のMIKAの1番のリリック。”DOUBLE10周
年を祝福して、彼女(達)の歩んで来た道のりに敬意を表し、彼
女(達)のバトンを受け継いでいく”といった感じに受け取りま
した。2番部分のラップも、個人的にはとても面白いと思いまし
た。その一方でVo.担当のMEの歌声は、前半部分がパンチが
なかったのが残念だったなと。「Shake」の聞き所の1つと
してSACHIKOとTAKAKOの姉妹ならではの掛け合いだ
と思うんですが、そういう意味では1人で歌うには少し厳しいか
な?と。ただ後半部分はパンチがあってとても良かったです。い
わゆる”R&BDIVA”創世記から、R&BDIVAを追いか
けてきた人間からすると、このカバーはとてもリスペクトなもの
が感じられた事に好感を持ったのと同時に、”DOUBLEもカ
バーされる側になったんだな”という少しの切なさみたいなもの
も・・・。                        
 
Jasmine 「sad to say」
この曲でデビューなんですが、まず曲を聞いての感想は、R&B
で、ここまでの衝動を感じるとは思いませんでした。ここまでの
衝動は、そこら辺のロック系のアーティストでも出せないものだ
と思います。曲全体を通して”いろんな感情を吐き捨てる”感じ
が伝わってきます。あと歌も非常に上手いと。とても透明感があ
りながらソウルフルなんですよね。これからに期待したいR&B
シンガーです!!                     
傳田真央 「泣きたくなるけど」
傳田真央メジャー復帰第2弾は、切ない旋律で強い愛を歌ってい
る感じがする曲の様に思いました。不安はあるけれど好きな人に
対してこれからの愛を誓うという感じがするというか。この曲を
聞いているとマリッジブルーという言葉が脳内に浮かんできてし
まいました。                       
wyolica 「僕は忘れない」
ダウンロード&ライブ会場限定のシングルです。失恋した彼が、
今でも心の中に残っているけれど、それでも新たな一歩を踏み込
むために決意表明をしている様に思いました。そういう歌詞だか
らなのか、azumiの歌声もいつもと違って力強い様に思いま
した。そしてライブ会場限定で販売されているものにおいては、
もう2曲収録されている様で。「Everything is 
gonna be alright」は、歌詞カードを見た時は、
えらいラフだなと思ったら、曲の方もwyolicaにしては、
とても肩の力を抜いて聞ける感じの曲に仕上がっていると思いま
す。そして「会いたくて」は、azumiの歌声、曲の雰囲気が
1stアルバムの頃を彷彿とさせる感じに仕上がっている様に思
いました。個人的にはこっちの方を表題曲にした方がwyoli
caらしさ、活動再開後な感じがするんですけどね。聞けば聞く
程味が出てくるタイプの曲の様に思いました。        
加藤いづみ 「Request」
このライブアルバムは、1/24の「渋谷 Duo Music
 Exchange」の音源を収録。このライブはファンの投票
によるリクエストに応えたライブだったんですが、まず個人的に
はようやく「坂道」が収録された事ですか。ずっとライブでやっ
ているのに”どうして収録されていないんだ!?”という想いが
あったんですが。あとは「切なく青い空のページ」と「アイツに
会ったら」が収録された事も非常に嬉しかったです!!そしてこ
ういう形式でのライブならではと書いても支障はないかと思うん
ですが、「メロディ」が収録されました。個人的にはずっとこの
曲をライブで聞いてみたいと思っていたんですが。ライブアルバ
ムという形式でも聞けた事に大満足です。内容の方は、いづみさ
んらしい”目をつむるとそこに風景が見えてくる”歌声の表現力
が存分に楽しめる内容になっています。個人的にはそろそろオリ
ジナルアルバムの方が聞きたいな!?と思っているんですが、ま
だまだ子育ての方が忙しいのかな?             

Perfume 「⊿(トライアングル)」
前作と比べると、硬質なエレクトロサウンドとキャッチーなサウ
ンドが融合している様に思いました。あとこのアルバムは良い意
味でメロディーに中毒性がある様に思います。ただその一方で売
れてしまった事により、いわゆる売れる事を前提となった感じの
曲調が多くなってしまったのが残念と言えば残念です。聞き様に
よってはテクノ歌謡な感じになってしまっている部分も。個人的
にはもっとオーディエンスを突き放した感じの曲があった方が良
いと思う(比率で言えば35%前後)んですけどね。     
石野田奈津代 「60億の涙」
メジャーレーベル復帰第1弾アルバムです。全体的にキャッチフ
レーズとなっている”女を泣かせる女”というテーマに沿った切
ない色彩な曲が中心のアルバムになっていると思います。切ない
色彩なアルバムな感じと言えば、いわゆるソロ活動再開第1弾ア
ルバム「わたしのうた」を思い出す訳なんですが、「わたしのう
た」の時は、リスナーに対して自分の歌を投げつけた印象がある
のに対して、このアルバムはリスナーのハートに優しく染み込ま
せる様な感じで歌を届けている様に思いました。あと「わたしの
うた」の時は、挫折した事によって”情感溢れるくすんだ歌声”
という風に感じた事に対し、このアルバムでは本来持っていた伸
びやかで透明感溢れる歌声に戻っていた印象を受けました。個人
的に好きなのは、年相応な恋愛模様を描いた「恋人」初めて聞い
た時は、メジャーレーベルに対するコンチクショー節だったのが、
アルバムの収録曲順に聞いていくと、これからの音楽活動に対す
る決意表明だと感じた「波瀾万丈」”忘れない恋”をテーマに作
られた「永遠」アルバム自体はきちんとトータルコンセプトに基
づいて作られていてとても良い出来だとは思ったんですが、個人
的にはなつ特有の恋をするドキドキ感・ワクワク感を描いた曲を
収録して欲しかったな。                  
VOLA&THE      「SA−KA−NA          
   ORIENTAL      ELECTRIC DEVICE」
       MACHINE                   
新ギタリスト楢原英介が加入して初めてリリースされたアルバム
です。前作までの興味じみたニューウェーブな感じではなく、ど
っちかといえば、メロディアスなギターロックな感じの曲が全体
を占めている様に思いました。そんなギターロックなアルバムか
ら見えてきたものは、アヒトイナザワのメロディーセンス。良い
意味で耳に残るキャッチーなメロディーラインが印象的でした。
こういうメロディーラインが印象的なアルバムの方がメジャーシー
ンで生き残りやすいのかな?と思ったんですが、個人的には枠を
突き破った感じのニューウェーブな感じの方が好きなので、そう
いう意味では少し残念だったかな?