２００９年１０月〜１２月のレビュー

これは前作「親愛なる君へ」でも思った事なんですが、いわゆる
”ファン・リスナーが望む柴田淳”なアルバムになっていると思
うし、現時点において最高傑作なアルバムに仕上がっている様に
感じました。豊潤という言葉が非常に似合うアルバムです！！特
に「透明光速で逢いに行く」は、これぞキラーチューンな感じの
極上のポップソングになっている事に驚いてしまいました。ここ
までのポップソングは王子様シリーズ以外だとこの曲だけではと。
あと意外だなと思ってしまったのが、しばじゅんの師匠でもある
塩谷哲がプロデュースした「うちうの法則」この曲は塩谷哲がプ
ロデュースだから、てっきりピアノメインだと思っていたら、マ
ンドリンの音色がメインのジャズソングだった事に驚いてしまい
ました。こういう曲以外にもしばじゅんの真骨頂なバラードソン
グも、もちろん収録されているんですが、このアルバムを聞き終
わったら、しばじゅんは今”旬を迎えている”んだなという感想
も持ってしまいました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

前作の「君を忘れない」に続き、こちらもダウンロード＆ライブ
会場限定（今回は通販もやるみたいです）シングル。「君を忘れ
ない」は、浮気をしている彼をまったく知らないふりをしている
彼女の心境を描いている曲の様に思いました。ｗｙｏｌｉｃａら
しい曲だとは思ったんですが、ａｚｕｍｉの歌声が少し情念を感
じさせる曲の様に思いました。個人的にはｃ／ｗの方が印象に残
りました。まずは「ＭＵＳＩＣ　ＲＩＤＥＲ」の方は、ｓｏ−ｔ
ｏってここまで針を振り切ったロックチューンな曲を書けるんだ
とびっくりしてしまいました！！個人的には２番の歌詞でａｚｕ
ｍｉとｓｏ−ｔｏの名前が出て来た所がなんか微笑ましかったで
す。もう１つの「逢いたいから」このＣＤに収録されている曲の
中で１番気に入りました！！多分ｗｙｏｌｉｃａ初と書いても過
言ではない”淡い”世界観がとても良いんですよ！！好きな人と
いる時のドキドキした感じ・好きな人と別れた後の寂しい感じを
甘酸っぱい歌声で表現している所が非常に良い！！目を閉じると
”ある夏の日の丘での出来事”みたいな風景が見えてきてしまい
ました。（ライブ会場＆通販限定の方では「僕は忘れない」のＦ
ｏｌｋｙ　Ｓｏｕｌ　Ｖｅｒ．が収録されています）　　　　　

待望の２ｎｄアルバム。Ａｍａｚｏｎ・ヴィレッジヴァンカード
限定のセルフプロデュースのミニアルバム・ディズニーのコンピ
レーションアルバムに参加した「ミッキーマウスマーチ」で針を
振り切った感じの事をやっていたので非常に期待していたんです
が。良い風に書けばクラブミュージックとポップミュージックを
キュートに上手くまとめた感じがします。ただ前途の曲を聞いて
期待していた人間にとっては、ちょっと枠を突き破る事が出来な
かった気もしなくはないんですが？メジャーレーベルに所属して
いる以上はある程度は仕方ないのかな？とは思うんですが。あと
ＡＹＵＳＥ　ＫＯＺＵＥって歌唱力があると思うんですが、ＡＹ
ＵＳＥ　ＫＯＺＵＥ自身の評価が過小評価している様な気がして
ならないんですが？なんかトラックの素材の一部として使ってい
る印象が拭えないんですが？アルバムに収録されている曲で好き
なのは、ＡＹＵＳＥ　ＫＯＺＵＥのラップ部分とトラックのギター
の音がタイトル通りな「ヤミツキ」恋をしている心情を描いてい
る「Ｕｎ−ｃｏｎｔｒｏｌｌａｂｌｅ〜いつでも君だけ〜」パー
ティーチューンな「こよいキミに恋をして」聞き心地の良いアル
バムだと思うし、前衛的な事もやっているとは思うんですが、個
人的にはもう少しアクセント、もしくはある意味異物感がある曲
が欲しかったかな？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「Ｓｔａｎｄａｒｄｓ」３部作を経て、再びカバー。今回のコン
セプトは７０・８０’ｓの名曲カバーと言った所なんでしょうか？
う〜ん、個人的にはオリジナルを期待していただけに非常に残念
だった訳なんですが。まぁ〜、メジャーレーベルから作品を発表
させてもらえるだけでも非常にありがたい事だと思わなければい
けないのかな？と。個人的にこのアルバム最大の魅力は「最後の
雨」のアンサーソングな「Ａｎｏｔｈｅｒ　Ｒａｉｎ」が収録さ
れている所でしょう！！期待を込めて聞いたら、つき合っていた
男性の愛の重さに耐えかねて、その男性を裏切ってしまったとい
う感じの世界の様に思いました。「最後の雨」を女性目線で描い
ている曲と書いた方が正解なのかもしれないかな？もう１曲の方
のオリジナル曲の「涙が止まるまで」も良い曲だと思います。好
きな人とそっと寄り添うというか、温もりをそっと優しく包み込
むという感じの曲の様に思います。聞けば聞く程味が出てくるタ
イプの曲の様に思いました。個人的にはミニアルバムでも良いの
で、大人の悲恋歌をテーマにしたオリジナルソングを聞きたいん
ですが？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

今年復活した訳なんですが。これが２ｎｄアルバム（９年ぶりだ
そうで）だという事にびっくり！！アルバム全体の印象は年相応
なシックな色彩とでも書いた方が正解なのかな？昔の印象が”キ
ラキラしていてハッピネス”なんで、バラードよりもリズムが跳
ねた感じの「Ｚｕｔｔｏ」「晴れ時々雨」「ＯＮＥＷＡＹ　Ｅｘ
ｐ．」な曲の方が印象に残りました。個人的にはもっと尖ったト
ラックのＲ＆Ｂを聞きたいんですけどね。ただ音楽シーンに戻っ
てきてくれただけでも感謝をしなければいけないのかな？と。　

今回のアルバムはアイスランドレコーディングだそうなんですが、
”知世って北欧との愛称が抜群だな！！”と思ってしまいました。
今作も伊藤ゴロープロデュースなんですが、聞いていると非常に
心穏やかになるというか優しい気持ちになれる感じがします。こ
のアルバムは”スローライフ”を送るには最適なＢＧＭだなと。
そして寒い冬に聞くと心暖かくなれそうな気がするし、暑くなっ
てくる初夏あたりに聞くと涼しげな感じがしてきそうな気がします。

配信とはいえ久々のリリース！！エレキギターのリズムに乗せて
けだるく歌っている感じがしました。ソウルの濃度も久しぶりに
聞いたからかもしれないんですが、濃くなっている気がするし。
歌声の方も”マーガレットが似合う女の子”から”薔薇が似合う
女性”という気がします。で、ＨＩＲＯ：Ｎは１２ヶ月連続で配
信リリースしていくみたいで。これはちょっと楽しみにしています。

どっちかというと切ない歌を歌っている印象があるんですが、こ
ういう好きな人の事を想っている感じの曲の方が似合っている感
じがしました。壮大な愛を歌うよりも小さい出来事に心が暖まる
感じのするタイプの曲な感じの方が。この曲は好きな人とならど
んな事でも乗り越えられるみたいな感じの曲の様に思いました。
あと私の想いがきちんと届く様にと願っている感じも。