２０１２年１０月〜１２月のレビュー

４年振りとなるアルバムです。前作「ＺＡＺＥＮ　ＢＯＹＳ　４」
ではエレクトロニカに進路を取ったアルバムに仕上がっていたん
ですが、今作では再びバンドサウンドに回帰したアルバムに仕上
がっています。今作で１番印象に残ったのはアルバム全体からヒ
リヒリ感が感じられた事。これはかつて向井秀徳が率いていたＮ
ＵＭＢＥＲ　ＧＩＲＬにも通ずるものがあると思うんですが。個
人的にはこのヒリヒリ感はとても好みなんですが、ＮＵＭＢＥＲ
　ＧＩＲＬ解散からかなりの月日が経ってしまったんだな〜とち
ょっと遠い目をしてしまいました。　　　　　　　　　　　　　

ドラムの高橋久美子が脱退後初となるアルバムです。高橋久美子
解散後、てっきりサポートメンバーを入れるものだと思っていた
んですが、残った２人の決断は”２ピース”での活動。正直この
決断にはとてもびっくりしてしまった訳なんですが・・・。この
アルバムは１曲目に収録されている「変身」にすべてが詰まって
いると書いても過言ではないかと。２人でバンドを転がしていく
決意。そしてサビの部分でのファン＆リスナーに対する問いかけ。
アルバム自体は中盤の”ベース＆ドラム”編成でのダークでドロ
ドロな感じの曲が個人的には非常に好みでした。その一方でです
ね、多分メイン編成だろう”ギター＆ドラム”編成の時、”これ
にベースラインが加わったら最高なんだろうな”と思ってしまっ
た部分もありました。これからの課題はどこか欠落してしまった
間を上手い事埋めていくか！？みたいな部分になっていくのかな？
と。３人でも１人でもない、”２ピース”としてどう曲を表現し
ていくのか？個人的には”２ピース”になって逆にグっと引き込
まれる様になってしまったので。これからに期待しています！！

柴田淳初となるカバーアルバム。正直歌唱力に定評のあるしばじ
ゅんがカバーアルバムをリリースするのでとても楽しみにしてい
たんですが、出来が半端なかった！！しばじゅんの歌声もさるこ
とながら、サウンド面のクオリティーも非常に高い気が？１曲目
に収録されている「異邦人」でガツンと良いパンチをもらい、２
曲目の「みずいろの雨」でしばじゅんの歌声にノックアウトされ
たと書くのが正解なんでしょうか？ちなみに個人的に好きなのは
「木綿のハンカチーフ」なんですが、オリジナル曲ではけしてみ
せる事のないしばじゅんの優しくソフトタッチの歌声が印象的でした。

こちらの曲はｎａｖｙ＆ｉｖｏｒｙの「指輪」のアンサーソング
だそうです。感想は沢井美空の切り口の変わった歌詞に、１０代
の結婚に対する無垢なあこがれ・願望を四季の短編集という様な
形で表現している様に思いました。まぁ、個人的には３曲目の「
ヒトシズク」を表題曲にして欲しかったという願望があったんで
すが。夢を叶えるために友達と別れて東京に出てくるという歌詞
なんですが、この曲をライブで聞いて沢井美空を好きになった人
間にとっては、”何故この曲が表題曲では・・・。”という想い
が・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

インディーズに再び戻ってきての初となるアルバム。今回のアル
バムは全編バンドサウンドという事でどんな感じになるんだろう
と思っていたんですが、１曲目の「Ｆｌｏｗｅｒ　　Ｏｆ　Ｔｈ
ｅ　Ｓｕｎ」にガツンとやられてしまいました。あと印象的だっ
たのは１曲の間に歌パートとラップパートがめまぐるしく入れ替
わる事でした。これは歌もラップもスキルが高いＣＯＭＡ−ＣＨ
Ｉだからこそ出来る芸当だと。そして個人的にとても楽しみにし
ていた韻シストをｆｅａｔ．した「Ｆｕｎｋｙ　Ｓｏｕｒｃｅ」
が非常に良かった！！韻シストとの相性もバッチリだったのでは
と。これはＮＥＸＴが聞きたい！！このアルバムを聞いて１番印
象に残った事はソロ名義のアルバムなのにバンドのグルーヴ感が
半端無かった所でしょうか？バンドのグルーヴがとても熟成され
ている感じがしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　

今回の曲はえらいロッキンな感じに仕上がっているという風な印
象を受けました。きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースを担当し
ているのはＰｅｒｆｕｍｅをプロデュースしている中田ヤスタカ
なんですが、Ｐｅｒｆｕｍｅの楽曲をきゃりーぱみゅぱみゅに歌
わせているという印象があります。Ｐｅｒｆｕｍｅの楽曲はより
クラブフロア指向なのに対して、きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲は
よりポップな指向という印象があったので。個人的にはきゃりー
ぱみゅぱみゅの曲の中では今の所この曲が１番好きかな？