2003年9月発売
「romeo」

前作から約4年ぶりのアルバム。
この4年間の間は、小田和正、松
任谷由実のツアーコーラスをした
 り、ライブユニットを結成したり。
このアルバム、デビュー当時のプ
ロデューサー、高橋研が、再びプ
ロデュースしているからか、前々
作、前作の時の、少しくすんだ、
 もしくは、濁った感じの歌声から、
再び、透明感溢れる歌声になって
いるのが、1番の特徴だと思いま
す。             


1.ネガ           
2.Dear friend  
3.この空のした       
4.青空           
5.小さな後悔        
6.ロメオ          
7.パンプキンソング     
8.ココロノナカ       
9.TONIGIGHT    
10.君のこと          


<Pick UP!!>

「ネガ」

個人的に、加藤いづみのアルバムの1曲目というのは、
静かな立ち上がり。と、いう印象があるんですが、この
曲も、私の印象通りの曲です。歌詞に「モノクロの夢を
見る事がある」
というのがあるんですが、私は、加藤い
づみの歌声はモノクロの様な感じがします。(たまに、
 パステル調な時もあるけど)とてもシンプルなんだけど、
奥深いというか。深みがあるというか・・・。この曲を
聞いて、加藤いづみが帰ってきた!!と思いました。 
                   


「ロメオ」

アルバムの表題曲。このアルバムの中で、唯一のアップ
テンポな曲。アルファロメオに乗って、ドライブをして
いる情景を描いているからか、とても、爽快感溢れる曲
なんだけど、何故か知らないが、所々で、切ない感じが
・・・。                     


「君のこと」

アルバム収録曲の中で、1番歌い込まれた曲だと思いま
 す。前作「Spring−aーring−aーring」
リリース1年後には、ライブで歌っていたし。「rom
eo」が発売されるまでの間に、ワンマン、イベントラ
 イブ、そして、NHK BSの南こうせつの音楽番組に、
ゲストで呼ばれた時も、歌っていたし。一言で言えば、
加藤いづみの得意な切ない歌なんですが。ただ、今まで
 のいづみさんの切ない歌と、一つだけ違う部分があって、
今までのいづみさんの切ない歌は、私、もしくは、自分
に対しての切ない事を歌っているんだけど、この「君の
こと」は、他人に対しての切ない事を歌っている様に思
います。恋人だった時のいろんな出来事を、思い出して
浸っていたんだけど、現実に戻ると、あなたは、もう2
度と私の所に帰ってくる事はないんだと。という事を、
淡々と客観的視点で。