2005年3月〜4月のレビュー

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(タイトルの部分をアルバムは シングルはで表記してます)
Crystal Kay 「Crystal Style」
このアルバムを聞き終えて、1番最初に思った事は、歌声が非
常に安定感があったな、と。アメリカで、ボーカル、ダンスト
レーニング後、リリースされたシングル「Bye my Da
ring」で、歌声が変わったな!!と思いましたが。ただ、
いろんな意味で、ここまで変貌を遂げているとは思いませんで
した。個人的に1番びっくりしたのが、「MAKE YOU 
MINE」まさか、ダンスホールレゲェーにトライしていると
は!!それが見事にはまっているし。(日本語、英語ver.
両方とも)その他にも、ロックテイストな「Bye my D
aring」「LOVE it TAKE it」とてもムー
ディーな「Magic」マボロシをフィーチャーしたファンキ
ーな「Baby Cop」そして、Crystal Kayが
得意としているバラードナンバー「KISS」「flower
s」「MY EVERYTHING」前作「4REAL」が、
良くも悪くもCrystal Kayの初心者向けアルバムに
なってしまっていたから、「4REAL」の次のアルバムは、
初心者向けアルバムから、ちょっとレベルアップした感じにな
ってしまうのかな?と思っていたけど、良い意味で裏切られま
した。ここまで、いろんなジャンルの曲が収録されているのは、
「C.L.L」以来じゃないでしょうか?現時点で、このアル
バム、最高の出来になっていると思います。        
岡村靖幸 「ビジネス」
岡村靖幸初のリミックスアルバム。個人的にあんまりリミック
スというのは、好みじゃないんですが、岡村ちゃん自ら手掛け
るという事で聞いてみました。ちなみに、このリミックスアル
バム、去年のライブツアーの音源でリミックスしているみたい
です。前半は、濃厚で身体に絡み付く様なファンクRimix。
後半は、どっちかというと、クラブフロアで映えそうな感じの
Rimix。個人的には、後半の方が好きです。特に「COM
E BABY」が。切迫感あるベース音に乗せて、歪んだギタ
ー音が鳴っている所が。ちなみに、次のオリジナルアルバムは、
いつ発売されるんでしょうか?              
安室奈美恵 「WANT ME, WANT ME」
前作「GIRL TALK」がとても良かったので、期待して
いたんですが。1番最初聞いた時、とてもびっくりしてしまい
ました。まさか、こんな曲をシングルでリリースしてくるとは。
とても前衛的というか・・・。オリエンタルなダンスホールレ
ゲェーが、安室の歌声に合うとは思いませんでした。とてもセ
クシーというか。個人的には、あんまりレゲェーシンガー特有
の粘りっこい歌声が好きではないので、この曲での安室の歌声
はとても好きなんですが。今回の曲は、michikoだけが
関わっているみたいだけど、とても相性が良いような気がしま
す。今のDIVA系を聞いていると、どっちかと言えばPOP
な方向にいっている様な気がするんですが?気がつけば、一番
とがった事をしているのが、安室になっている様な気が?ちな
みにこの曲、オリコン初登場2位らしいですが、どんな人が買
ったんでしょうか?今の安室のスタイルを気に入って買ってい
るのか?とりあえず、安室だから買っているのか?昔からの安
室ファンが、まだかなり生き残っているのか?(スタイルが、
がらりと変わってしまって、ファンをやめた人が多数いるんだ
ろうな?と、思ったので)正直言って、安室の次のアルバム、
聞いてみようかな?と思ってしまいました。        
三浦大知 「Keep It Goin’ On」
Folderの三浦大地が、ソロシンガー三浦大知として再デ
ュー。この再デビュー曲を聞く前に、復活ライブを見たので、
ちょっと物足りなさみたいな物を感じました。ライブの方が、
声がよく出ていた気がしたので。多分、復活ライブを見ていな
ければ、もっと違っていた気がするんですが。個人的には、他
のR&Bシンガーと比べて、歌声がとてもポップで、伸びやか
な所が良いと思います。ライブを見た限りでは、人を魅了させ
る事ができる歌声を持っていると思うので、これからに期待し
たいと思います。                    
柴田淳 「わたし」
約1年ぶりのアルバム。今回のアルバムは、いろんなプロデュ
ーサーを起用しているみたいですが、見事に柴田淳の世界に染
めた感じがします。私が気に入っているのは、柴田淳の憧れの
存在でもあり、いつかは共演したいと願っていた、塩谷哲プロ
デュースの「私の夢」 歌詞自体も、本当にタイトル通りの事を
書いている様に思います。あとは、ロックテイストな「道端」
このアルバムの中で唯一の明るめな曲調な「いつか王子様も♪
〜拝啓、王子様☆続編」こういう曲が作れるなら、あと、アル
バムに2曲ぐらいあったらな、と思ったんですが。それと、変
化を求めるなら、シングルでも、「道端」をプロデュースした
松浦晃久を起用したらいいのに、と思いました。前作「ひとり」
でも、「少女」という曲をプロデュースしたんだけど、オルタ
ナティヴロックが柴田淳と相性が良かった。という意外な発見
があったので。最後に、これは私の嗜好なのかもしれないけど、
前作「ひとり」でも思った事なんですが、このアルバム、3月
ではなく、11月くらいにリリースした方が良かったのでは?
「ひとり」もそうだったんだけど、”春”というイメージより
も、”冬”がとても似合うアルバムの様な気がします。”寒い
夜に、1人切なく聞く”ってな感じがするんだけど。本当に、
冬にリリースしてたら、このアルバムの評価、もっと上がって
いたかもしれない・・・。                
 佐藤竹善 「THE SELECTION OF      
            CORNERSTONES   
                1995−2004」
SING LIKE TALKINGの佐藤竹善のソロワーク
「CORNERSTONES」のベストアルバム。「CORN
ERSTONES」というのは、佐藤竹善が好きな、もしくは
影響を受けたアーティストの曲をカバーしたアルバムらしいで
す。感想を一言でまとめるならば、”歌がめちゃめちゃ上手い
!!”この言葉しかないです。某女性誌に、「小田和正・山下
達郎をして、日本一のボーカリスト」と、書かれていた事を思
い出しました。アルバム収録曲全てに、敬意、もしくは愛情を
込めて歌っている様に感じられるんだけど、その中でも「am
anogawa」は、群を抜いていると思います。この曲に対
しては、敬意、愛情+情感を込めて歌っている様に感じます。
”この人、本当にこの歌好きなんだな”と。まるで自分の持ち
歌の様に歌っている気がするんですが・・・。その情感を、S
ING LIKE TALKINGの時にもしてほしいんです
けど。歌は上手いんだけど、常に7割程度の力で歌っている様
な気がするので・・・。                 
トンガリキッズ 「トンガリキッズ1」
一言で言えば、発想の勝利!!とても面白い曲だと思いまし
た。1曲目に収録されている「B−DASH」こういうサン
プリングの仕方もあるんだなと。ファミコン、もしくは任天
堂が誇る名作中の名作「スーパマリオブラザース」のサウン
ドをサンプリング。リリックの方も、「スーパマリオブラザ
ーズ」の事を上手く使っているし。この曲を聞くと、何故か
知らないけど、スチャダラパーの事を思い出してしまいまし
た。                         
アルファ&スチャダラパー 「惚れたぜHarajuku」
この曲も非常に面白いと思いました。曲ではなく、リリックを
サンプリング?と言うんでしょうか?80年代アイドル達の曲
(ほとんどがジャ●ー●なんだけど)の歌詞を、上手くリリッ
クに使っています。こういう面白いことをするコラボレーショ
ンは、大歓迎です!!(いろんな意味で、風当たり強そうだけ
ど・・・。)あと、スチャダラパーもまだまだ健在なんだな。
とも思った曲でした。                  
speena vs 小西康陽 「マテリアル・ガール/年下の男の子」
マドンナの「マテリアル・ガール」の方は、ハッピー感漂うダ
ンスナンバー。これはこれでありだとは思うけれど、これだっ
たら、speena名義でやるんじゃなくて、ソロでやった方
がいいのに、と思いました。往年のキャンディーズの名曲「年
下の男の子」の方は、元気のいい青春パンクチックな曲。sp
eenaと言えば、切ないバラードというイメージがあったの
で、ちょっと意外な感じがしました。個人的には、「L・O・
V・E」という、かけ声がとても可愛らしくて好きです。  
SEAMO 「関白」
シーモネーターが、アーティスト表記を”SEAMO”と変
えてドロップされた第1弾のシングル。アーティスト表記を
変えた理由は、”シーモネーターでは、できない事をやりた
い”から、らしいです。その第1弾のシングルは、さだまさ
し「関白宣言」にインスパイアされた曲みたいで。レゲェー
風トラックに乗せて、妻に対しての注文、忠告、苦言を言っ
ているんだけど、ラップがどこか情けなく、奥さんの尻に敷
かれている感じがするんだけど、とても愛情を感じます。