「LIFE SIZE ROCK 04」ライブレポ  
LIFE SIZE ROCKというイベントは、FM802・
ぴあ・Lマガジン・トーキンロック!!
が、都会でのロックフェ
スの提案?みたいな形のライブイベントだったように思います。
ちなみに、私が足を運んだのは2日目だけだったんだけど、でき
れば3日目も見たかったです。3日目は出演者が豪華!!GO!
GO!7188・Bonnie Pink・堂島孝平
と。都合が
つかなかった・・・。                   

このライブイベントは、オープニングアクトがあるみたいで、今
日のオープニングアクトは、コーヒーカラーでした。名前だけで
想像すると、レトロな感じの事をするバンドかな?と、思ってい
たら、レトロという部分は合っていたけど、バンドではなく、男
女2人組ユニットでした。基本的には、ジャズやブルース等を、
レトロ風味に仕上げた形になっているんだけど、目を惹いたのは、
Vo.の男性の仕種、パフォーマンスとでも言うんでしょうか?
1曲ごとに、歌い終わってから、のどスプレーしたりとか。ある
意味馬鹿らしい事や、ギャグ?みたいな事を、生真面目にやる事
によって生まれるギャップで、結構、オーディエンスに受けてい
たし。ある意味、エンターテイナーだと思いました。それにとも
なって、曲の方も、レトロ風味+エンターテイメントな感じにな
っていたし。昨今の、甘い歌声で愛を歌うR&Bに対抗して作っ
た、社会派AORの曲「Pちゃん」最初、スマスマの方のPちゃ
んなんかな?と思っていたら違ったみたいで・・・。ただひたす
ら、愛するPちゃんの事を思って、熱く歌っているんだけど、偏
愛的な詞と、Vo.の生真面目に歌う姿のギャップが面白くて、
笑いながら聞いていました。ラストの「人生に乾杯を」この曲は、
ただひたすら聞かせる曲で、これは普通に良い曲だと思いました。
多分、ワンマンでやっていても、この曲でラストを飾るんだろう
な?と。いわゆる、笑かす所は笑かすけれど、締めなければいけ
ない所は、しっかり締めるみたいな。途中で、何かトラブルが発
生したみたいで、また最初からやり直していたけれど・・・。今
日の、このライブイベントの”つかみはOK!!”(爆)みたい
な・・・。やっている音楽のジャンルは違うけれど、氣志團と通
ずるものを感じました。                  

2番目に登場したのは、フジファブリック。ちなみに、フジファ
ブリックを観たのは、これで3回目。1曲目は「桜の季節」イン
トロの部分が、聞いていて好きになってきました。3曲目にやっ
「陽炎」いわゆるキャッチーな泣きメロで、切ない感じの歌詞
が良いと思いました。どことなくGOING UNDERGRO
UND
を彷佛とさせる感じがあったけど。ラストに「茜色の夕日」
という曲を。過去2回、フジファブリックのライブを見てきたん
ですが、その時のライブと比べて、今回のライブ、バンドの演奏
力が飛躍的にパワーアップしているように思いました。これまで
は、メロディーはきれいなんだけど・・・。と、思っていたんで
すが。                          

小島麻由美は、今日の出演者の顔ぶれを見たら、ラストに登場し
てくるのかな?と思っていたんだけど・・・。まず最初の曲は、
「ポルターガイスト」今日のライブでは、CDの音源に比べて、
若干テンポ遅めな感じがしました。その後は「眩暈」「赤と青の
ブルース」「黒い革のブルース」
と、アルバム「愛のポルターガ
イスト」
に収録されている曲順通りに、ライブが進行されていき
ました。「黒猫」という、ムーディーでアダルトな曲をやった後、
小島麻由美が「次の曲は、明るめの曲なので少し間を置きます」
と言って、バックバンドのメンバー紹介をした後にやった、9/
1にリリースされる新曲「ブルーメロディー」を。聞いた感想は、
小島麻由美の今まで出してきた曲の中で1番明るい!!アルバム
の曲の中で、ノーテンキな曲は何曲かあるけど・・・。ミニアル
バム「面影」に収録されている「真面目な青年」のようなテイス
トも感じられるけど。シングルでは、明るめな曲をリリースする
のは、もしかして「真夏の海」以来かな?ラストに、夏だという
事で、「ひまわり」で締めくくったんだけど、個人的には「真夏
の海」
を聞きたかった!!せっかく、夏真っ盛りなのに。と、い
うより、この曲目当てで、このライブに来たようなものだから・・・。

ジャパハリネット。確か愛媛県松山市出身(確かそうだったはず
?)みたいで、親近感を感じます。加藤いづみと出身地が同じだ
けでなんですけど・・・。見た感じ、田舎のヤンキーという風貌
で、衣装は、今夏限定”日の丸カラー”で登場。理由はオリンピ
ック日本代表
を応援するとかで。見た目の印象からして、もの凄
いパンクな事をやりそうな感じがしたんだけど、以外と分かりや
すくPOPな感じで、みんなでライブを楽しもう、盛り上げよう
感が、ジャパハリネットから感じました。あと、vo.のダンス
というか、パフォーマンスが見ていて面白かったです。    

ラストは、大西ゆかりと新世界。実はこの人達が、1番観てみた
かった!!昭和歌謡をベースにやっているみたいで、一度そのラ
イブを見てみたいな〜。と思っていました。1曲目は、ダンスホ
ールレゲェーな感じの曲を持ってきたので、びっくりしました!!
それ以上にびっくりしたのが、バンドの面々。平均年齢が高い。
というのは知っていたんだけど、実際観てみると本当に驚いてし
まった!!ベースの人なんて、はっきり言って御隠居って感じだ
し。そして、隣を見てみると年輩の方々が、ダンスをしながらライ
ブを楽しんでおられてました。基本的には、歌謡曲というのをベ
ースにやっているんだけど、レゲェー、ディスコ、河内音頭まで
幅広くやっていたのが印象的でした。(クレイジーケンバンド
タイガー&ドラゴン”もやっていたし)いろんなジャンルを幅
広くやれるのは、さすが年の功だな!!と。大西ゆかりの歌声、
ドスが効いていて、迫力ある歌声かな?と思いきや、以外と透明
感ある美しい歌声。なんかおばちゃんテイストな(おばちゃんな
んですけど)MCの方が、ドスが効いていて迫力がありました。
今日のライブで、1番心に残った言葉なんですけど、大西ゆかり
が、「うちらの音楽は、うちの母親が聞いても分かる音楽を目指
したい」という所。そういえば、いつの間にか音楽は若者だけの
もの。という風潮が(私が思うに)あるような気が?レコード会
社が、若者に受けるような物ばかりプッシュしてきたから、気が
ついたら、40代、50代の人間が聞けるような音楽が、ほとん
どなくなっている状況になっていますね。レコード会社がターゲ
ットにしている10代は、CD以外の物にお金を結構使っていっ
ているみたいだし。果たして、今のヒットチャートをにぎわして
いる人達の音楽が、10年たっても普遍性みたいなものを保って
いる曲、もしくは、時代を飛び越えられる曲が果たして何曲ある
のか?はっきり言って疑問なんですが。ちょっとライブレポから
それましたが。御年配の方々が、スタンディングの最前列あたり
まで来て、ダンスをしながら見るという理由が、少しは分かった
ような気がします。大西ゆかりのパフォーマンス、MCが面白い
というのもあるんだろうけど、なんとなく、同じ目線で作品、歌
を歌っているような気がします。大西ゆかりは謙遜していたよう
な感じがしていたけど、若い方々にも大西ゆかりと新世界の音楽
を好きになった人、結構いると思いますよ!!いわゆる「うちの
母親が聞いても分かる音楽」という事は、「誰にでも分かりやす
い音楽」とイコールなので。                

今日のライブ、いわゆるレトロな雰囲気が漂うライブになるのか
と思いきや、物凄くエンターテイメント的な感じがしました。ラ
イブの演出がエンターテイメントではなく、各アーティストのパ
フォーマンスが。1番印象に残ったのは、コーヒーカラー。いわ
ゆるCDを予習しなくても楽しめる。という所が、とても気にい
りました!!FM802のライブイベントに出演するんだから、
MINAMI WHEELも出演してほしいな?と思っていたら、
出演されるみたいで。よっぽどの事がないかぎり、観に行くつも
りです。大西ゆかりと新世界、観ていて楽しかったし、やってい
る音楽も、歌謡曲をベースにいろんなジャンルを組み合わせてや
っているみたいだけど、根底にあるのは、普遍性だと思いました。
音楽というものは、ある限られた世代のものではない。という物
を感じました。小島麻由美は「ブルーメロディー」を聞いたかぎ
り、9/15に発売されるアルバムの内容がどうなっていくのか
が、かなり気になりだしました。まさかあんな風になるとは・・
・。9月は、岡村靖幸、ZAZEN BOYS、エゴラッピン
アルバムを購入するので、小島麻由美のアルバムを、果たして9
月までに聞けるのか心配になってきました。