「三上ちさ子/Noa−Noa/          
          のマド/堀下さゆり」ライブレポ  
一応、今年最後のライブ。(もしかしたら、もう1回見に行
くかも?)fra−foaの三上ちさこがソロとして、ライ
ブイベントに出演する。というのを知って、観に行く事にし
たんですが。それにしても、開場時間ぎりぎりに、心斎橋ク
アトロに到着したんだけど、周りを見渡すと、人が全然いな
い!!いつもなら、心斎橋パルコの非常階段に並ぶんだけど、
その、非常階段の所に、立ち入り禁止の柵が出ていたし。 

今日のライブは、久しぶりにバーカウンターの所に椅子が出
ている!!どうせ、三上ちさこの出番はラストだし、人も数
えれる程度しかいないから、椅子に座って、まったりしなが
ら見る事に。                     

最初に登場したのは、堀下さゆり。キーボードでの弾き語り
のライブ。1曲目は、まったりとしたミディアムテンポの曲。
何となく、バラード系の曲を主に歌う人なのかな?と思った
ら、2曲目は、とても元気の良いパワーポップ。GIRLP
OP系アーティストかな?この人は。3曲目の「恋のちから」
という曲。この歌声、どっかで聞いた事ある!!矢野顕子
な?子猫声の矢野顕子という印象を受けました。堀下さゆり
は、以前にも、大阪でライブをした事があるらしく、8月に、
Clingonがサポートした、バンド形式でのライブ。1
1月にキーボードと、打ち込みを使ってのライブをしたこと
があるらしい。個人的には、今日のキーボードでの弾き語り
が好みなので、良い日に当たった!!と思う事にします。こ
の人の曲の中で、1番印象に残ったのは、「君が笑った」
いう曲。1番の歌詞を聞いているかぎりでは、恋人との何気
ない日常の出来事を書いているのかな?と思ったら、2番の
歌詞を聞くと、もしかして、自分の子供の、(もしくは、赤
ちゃん)ちょっとした変化について、感じた事、思った事を
書いているの?この曲の歌詞は、いろんな風に受け止められ
る様に書いているのかな?(ダブルミーニングというのかな?)
ラストの曲は、NHK「みんなのうた」で流れている「カゼ
ノトオリミチ」
という曲を。この曲だけ、今までの雰囲気と
違って、アダルトで、しっとりした感じの曲のように思いま
した。主に、暖かくて、優しい恋の歌を歌っていく人だと思
うんだけど、もし、切ない歌(1曲歌ってたような)を歌う
にしても、子猫チックな歌声で、上手くオブラートに包んだ
感じになるんだろうな?と思いました。         

2番目に登場してきたのは、のマド。確か、去年か一昨年の
MINAMI WHEELに出演していた記憶が?(パンフ
レットに載っていた記憶があるし、確か、見に行こうかな?
と、思った気が?)「浮気娘」という、ブルース調の曲以外
は、いわゆる、カフェミュージック(ボサノバかな?)な感
じで、聞いていて、幸せな気分になりました。ライブパフォ
ーマンスをしている時の顔の表情も、とても幸せそうだった
し!!コーヒーとか、紅茶を飲み、甘いお菓子を食べながら
聞く。というのが、カフェミュージックの一つの定義だと思
うんだけど、(私だけが、そういう風に思っているだけかも
しれないが)のマドのライブを見ていると、(サウンドを聞
いていると)コーヒーや、紅茶よりも、アルコールが飲みた
い気分になってしまいました。何故だか分からないけど。の
マドのライブ終了後、ドリンクカウンターに行って、ビール
頼んでしまいました・・・。              

3番目に登場したNoa−Noaというバンドも、ボサノバ
を軸としたバンド。ボーカルは、その時々のサウンドの表情
に合わせて、変えていくみたいで、今日のVo.は、Noa
−Noaのダンス系の曲を歌っている人かな?ビールを飲み
ながら聞いていた。というのもあるんだけど、体を動かさず
には、いられない感じのサウンドで、椅子に座っているのに
も関わらず、体を揺らしながら聞いていました。ボサノバと
言っても、いろんな表情があるんだな、と。のマドみたいに、
幸せな気分になるボサノバから、Noa−Noaみたいに、
ただひたすら、気持ち良くなるものまで。        

今日の私のお目当て、三上ちさこも、当初は、椅子に座って、
聞いていようかな?と思ったんだけど、セッティングしてい
る間に流れてくる、聞いていると、衝動を抑えきれない感じ
のBGMと、ほとんどいないスタンディングフロアを見てい
ると、何となくスタンディングフロアの方に行って観た方が
いいかな?と思ったので、スタンディングフロアの方に。ち
なみに、スタンディングフロアに並んでいる列は、たった2
列しかなかったんですけど・・・。1曲目は、「VIVA 
LA REVOLUTION」
ソロ第1段シングル「ファン
ダメンタル」
のc/wなんだけど、CDに収録されているテ
クノというか、打ち込みという感じではなく、えらいゴリゴ
リなグランジというか、エモコア。そして、2曲目は、アル
バム「わたしはあなたの宇宙」に収録されている、「咲かな
い花」
過去2回見た、fra−foaのライブより、えらい
激しい感じのライブパフォーマンス。正直、こういう感じの
ライブを、まったく想定していなかったので、はっきり言っ
て戸惑ってしまったんですが。ちゃんと歌を歌ったのは、
ファンダメンタル」
だけで、後は、三上ちさこ暴れたい放題
!!私が過去に見たfra−foaのライブは、三上ちさこ
が、愛、もしくは恋の歌を歌い始めた時期と重なったので、
良く言われている、何かが降りて来るような、もしくは、巫
女のようなライブパフォーマンスを観る事ができず、今回の
ライブも、ソロでは、どんな事をするのかな?という風にし
か見ていなかったので。と、いうよりアルバムの収録曲で、
激しい曲なのは、「咲かない花」「VIVA LA REV
OLUTION」
ぐらいしかなかったはずなのに・・・。”
三上ちさこ=巫女”と、言われている理由が少しは分かった
気がしました。完璧に何かが降りて来ている。三上ちさこの
体に。同じ言葉をずっと連呼していたり、マイクスタンド振
り回したり、急に寝そべったり、ほふく前進しちゃったり。
視線は、三上ちさこに釘付け!!ラストは、「月と砂漠」
さか、ラストにfra−foaの曲を持ってくるとは思わな
かったので、びっくりしました。すべてやり終わった後の、
三上ちさこの表情、体、憔悴しきっていました。何かに取り
付かれたように、パフォーマンスしていたので、当然と言え
ば当然なんでしょうけど。               

このライブイベント、流れ的なものを言うと、物凄く最悪な
ような。堀下さゆりに元気をもらって、のマドで幸せな気分
になり、Noa−Noaで気持ち良くなった所で、三上ちさ
こが、めちゃめちゃに暴れまくって、すべてを台なしにして
しまったような?良く言えば、良い所は全部持っていった。
という風にも言えますけど。1番印象に残ったのは、三上ち
さこ。fra−foaの時では、見られなかったライブパフ
ォーマンス。まさか、あんな凶暴なライブパフォーマンスを、
ソロで見せるとは。確か、三上ちさこって、お子さんを産ん
だ。みたいなんですけど、大体の女性アーティストって、出
産を経験すると、音楽の指向性が変わったり、歌声、詞の世
界が柔らかくなる。というイメージがあるんだけど、三上ち
さこの場合は、より狂暴性が増したイメージが・・・。(元
々、持っていたのかもしれないけど)私の好きな女性ロック
アーティストは、反骨的で、排他的な歌詞を書き、情念的か
つ、激情的に歌うアーティスト。だから、その点に関しては、
もろストライクゾーンなんですけど。(fra−foaを気
にいっているのは、オルタナティブサウンドに乗せて歌う、
三上ちさこの情念的かつ、激情的に歌う部分なんで)今日の
ライブのMCで、三上ちさこは、「今日は、新編成のバンド
では、初めてのライブです」と、言っていたけど、まだしば
らくは、ソロ活動するんでしょうか?ソロはソロで、めちゃ
めちゃ面白かったけど、そろそろ、fra−foaのライブ
を観てみたい。というより、fra−foaでも、あんな狂
暴性溢れるライブを見てみたいです。あと、堀下さゆり、個
人的に要チェックです。キュートで子猫チックな歌声が、気
にいりました!!あくまで、私の予測なんだけど、来年から
再来年あたり、再びGIRLPOPが旋風を巻き起こすよう
な気がするので、上手く波に乗ったら、ブレイクするかも!?