2009年のライブ納めは名古屋でした。というより名古屋初ラ
イブです。誰のライブを観に行ったかというと加藤いづみの’0
9冬のツアー「北風と太陽」でした。いづみさんにとっては久し
ぶりのツアー(宇都宮・仙台・名古屋・東京)だった様で。名古
屋だったら日帰りで行ける&今の時期だったら「青春18切符」
を使用できるので、そちらを使ってライブに参戦してきました。
今回の会場の「名古屋TOKUZO」はJR千種駅を降り、今池
方面へ。今池スター通りという名称が見えたらすぐの所にありま
した。開場時間まで歩道で待っていたんですが、その光景を遠目
で見た時、改築する前の「神戸チキンジョージ」を思い出してし
まいました。
「名古屋TOKUZO」の中に入るといきなり階段が!!その階
段を昇って2階に行くといきなりフロアが。雰囲気的な事を一言
でまとめるならば”心斎橋クラブクアトロをコンパクトにしてこ
じんまりした感じ”と書いた方がいいのかな?個人的には好きな
雰囲気です。そして左手にはドリンクカウンターを提供してくれ
るバーがあるみたいで。こちらは終演後文字通りバーとして開店
するみたいです。そういえば、このライブハウスって石野田奈津
代も出演した事があったなと。この雰囲気となつがイコールで結
ばれない・・・。
そしていよいよ開演です。今回のツアーはプロデューサーでもあ
る高橋研さんのアコースティックギターだけでのライブ。まずは
高橋研さんがステージに現れた後、いづみさんが登場。今日のい
づみさんの衣装は紫を基調とした感じと書けば良いのかな?1曲
目は「新世界」久しぶりにいづみさんの歌声がぶれているという
印象を受けました。ここ最近のライブでは1曲目からしっかりと
音程がとれているという印象があったので。ちょっと懐かしい気
分に浸ってしまいました。2曲目はいづみさんがミニキーボード
をイントロと間奏中に弾いていたんですが、そのイントロの時に
弾いていたメロディを聞いて思わず心の中で”ニヤっ”としてし
まいました。2曲目は「ナチュラルガール」この曲のイントロを
聞くと「オールナイトニッポン」を思い出す。で、この曲を歌っ
ている時、身体がとても熱く感じてしまって服(セーター)を1
枚脱いでしまいました。1曲目の「新世界」の時から”熱いな”
とは思っていたんですが。「ナチュラルガール」を歌い終わった
後、いづみさんがご挨拶を。その後、最初の2曲を歌っている時、
ステージ上からでもオーディエンスの皆さんが上着を脱いでいる
のが分かったそうで。「名古屋TOKUZO」のスタッフに空調
の調整をしてやってくださいと言っていました。その後、こんな
年末の忙しい時期にライブをやって申し訳ありませんと言ってい
ました。ちなみにいづみさんも今日のライブが歌い納めだそうで。
いつも以上に感情を込めて歌いたいと言っていました。3曲目は
この曲どっかで聞いた事あるんだけど思い出せない・・・。と思
ったんですが、サビの歌詞の部分で何の曲を歌っているか思い出
しました。「一番高い電信柱の上で」ですか。この曲をライブで
聞いたのは初めてかもしれない!!そして「コインパーキング」
を歌い終わった後、いづみさんが「先ほどの2曲は短編小説の様
な曲を聞いてもらったんですが、次の曲は恋愛の最後の部分を歌
った曲です」と言った後に「君のこと」を。ここまでのいづみさ
んの歌声を聞いた感想は、いつもの感情を込めて歌っている感じ
ではなく、とても優しくて淡い感じの歌声の様な気がするんです
が?この後MCで、名古屋でのライブは2年半ぶりだそうで。そ
っか〜、確か妊娠による体調不良でライブがことごとく中止にな
ったんだけど、ここ名古屋はその数少ないライブが行われた場所
だったんだと思い出しました。その後、名古屋の事をいろいろと
しゃべっていき、時々いづみさんがオーディエンスに話しを振る
んですが、リアクションが薄い・・・。よく名古屋はアーティス
トにとって鬼門(盛り上がりにくい)という話しを結構聞くので
すが、このリアクションをみる限り(いづみさんファンは全体的
におとなしい[私もその部類だけど]という部分を除いても)で
は納得してしまいました。その後、2年ぶりにリリースされた「
favorite」についてしゃべっていました。この曲はいづ
みさんのお腹の中に愛が詰まっている(赤ちゃん)時にレコーデ
ィングされたカバーアルバムで、そういう時に作品を残したいと
思ったそうです。で、収録されている曲は高橋研さんに教えても
らったガロとか、いづみさんが大好きなレベッカ・マッキー(槇
原敬之)の曲が収録されているアルバムです。このアルバムを収
録している時、いづみさんは段々と高音が出なくなってきていた
そうで。高い声を出す時、お腹の子が大丈夫か?と心配になって
レコーディングしていたそうです。次に歌う曲はガロの「地球は
メリーゴーランド」その後に村下孝蔵さんの「初恋」を。やっぱ
り淡いんですよね。いづみさんらしくないと言えばらしくないし、
いづみさんらしいと言えばいづみさんらしいんだけど。その後、
さっき歌った「初恋」にちなんでのMCを。東京でのワンマンラ
イブでいづみさんが高橋研さんに「研さんの初恋って何時ですか?」
と尋ねたら、高橋研さんは「小学4年生から大学1年までずっと
好きだった人がいる」と。その話しを聞いていづみさんはとても
ロマンチックだと想い、仙台でのライブで「研さんって10年間
くらいずっと1人を思い続けていたんだよ」という事を言ったら、
昔からの高橋研さんの友人からは「いや、いろんな人とつき合っ
ていたよ」という話しを聞いて、いづみさんは高橋研さんの事を
冷たい目で見る様になったそうで・・・。その後、高橋研さんは
その事について「村主章枝や鈴木明子にも目がいった」みたいな
発言をしていました。で、話題はフィギュアスケートへ。どうし
て名古屋出身の選手が強い(北海道や東北なら分かるけど)のか?
という事をオーディエンスに問いかけたら、特に何の反応も帰っ
てこず・・・。そして話題は名古屋フードへ。いづみさんは名古
屋の何を楽しみにしていたかというと、味噌煮込みうどんだった
そうで、マネージャーに「味噌煮込みうどんタイムを作って」と
要望したそうです。それの影響を受けたのが高橋研さんだったそ
うで、朝ご飯を食べて新幹線の中でサンドイッチを食べた後に、
「名古屋駅」に着いたら即味噌煮込みうどんを食べたそうで・・・。
その時、ひつまぶしだったら最悪だったという事を言ったら、い
づみさんは味噌煮込みうどんかひつまぶしか迷っていたそうです。
(ちなみに、いづみさんはきしめんとういろうは名古屋の食べ物
として認めていないそうです。理由は味が薄い[濃厚な味が好き
だそうです]からだそうで)次の曲は「初雪」を。ここではオー
ディエンスの皆さんが手拍子を”パ、パ、パン、ウッ、パ、パン”
という感じで鳴らしていたんですが、”パ、パン”の部分が高橋
研さんいわく業界用語で”つっこんでいる(早いという意味かな?)”
だそうで、1回目の時、いづみさんがその状態に堪えきれずに笑
ってしまい、もう一度最初からやり直しました。次の曲はやるだ
ろうなと思った「木枯らしを抱きしめて」これはいつも思う事な
んですが、笑いながら歌っているいづみさんにちょっとした違和
感を感じてしまっています。次の曲の「手のひらに愛がいっぱい」
は、もしかしたら初めてライブで聞いた気が?今日のいづみさん
の歌声に1番はまっている感じがしました。そしてこの後、高橋
研さんのソロコーナーをやるようです。いつも高橋研さんとのコ
ンビでのアコースティックツアーでは、高橋研さんのソロコーナー
もあるんですが、今回は久しぶり(出産後初となる)のツアーな
ので、加藤いづみを存分に楽しんでもらおうと、高橋研さんのソ
ロコーナーはなしの方向だったんですが、12/24に行われた
クリスマスイベントでの高橋研さんのライブが、いづみさんには
とても好印象だった様で、ここで高橋研さんのソロコーナーをや
ってもらおうと。ちなみにこのクリスマスイベントでのライブ、
高橋研さんは最初からアルコールを飲んでのライブパフォーマン
スだった様で。いづみさん&スタッフもこの日は止めずにむしろ
クリスマスだから”どうぞ、どうぞ”状態だった様です。そして
いづみさんの方も、こんなに緊張しなかった&弾けたライブは初
めてだったそうです。そのライブを見に来ていた昔からのファン
の方が、”いづみさん、弾けてましたね〜”と驚いていた様で。
この後、高橋研さんはアルコールの催促をするんですが、いづみ
さんに「アンコールまでは我慢して下さい」と。そんなやり取り
の後に始まった高橋研さんのソロコーナーなんですが、ジョンレ
ノンは昔不良少年だったとか、ジェームスブラウンは優等生だっ
たという感じの曲だった様に思いました。それにしても、この曲
でのいづみさんは結構弾けていた様に思いました。コーラスをや
っている&何かの打楽器を叩いている時、非常にエンジョイして
いる様に見えました。この後、再びいづみさんのライブに戻った
後の1曲目、ここで「ZERO」ですか。ちょっと意外な選曲に
びっくりしてしまいました。その後「snow bird」をや
ったんですが、あれだけ弾けていたオーディエンスが、この曲に
なるとシーンとなった事に驚いてしまった訳なんですが。この曲
でも手拍子が起きるとばっかり思っていたので。最後の曲に行く
前にいづみさんが「年末の忙しい中、お越し頂いてありがとうご
ざいました」と言った後、ラストに「ドライヴ」を。この曲がラ
ストというのもとても意外という気がします。大体1曲目に持っ
てくるという印象があるからかもしれないんですが。
そしてアンコール。1曲目はなんとアンプラグド!!1曲目に行
く前に高橋研さんが「歌姫の生声をどうぞ」と。その後に「言葉」
を。この曲も今日のいづみさんの歌声に似合っていた曲だった様
に思いました。昔好きだった人の事を思い返す様な淡い感じとで
も書けばいいのでしょうか?その後、いづみさんはさっき歌った
「言葉」について、「この曲はいつも小さな声で歌っているので、
どうやって歌おうか考えてしまった」と。ちなみになんですが、
アンプラグドの時、高橋研さんの楽譜を最前列のオーディエンス
が持っていました。理由は高橋研さんが老眼?で見えなかったか
らだそうで・・・。その後、高橋研さん待望のビールがやってき
ました。飲みっぷりを見ていると、私も飲みたくなってしまった
んですが・・・。この後、いづみさんのアコースティックツアー
での恒例となった「リクエストコーナー」へ。今回もいろんな曲
をオーディエンスの皆さん(1回目は私はしなかったけど)は言
うんだけど、最終的に決めるのはマネージャーの大内さんだそう
です。そして大内さんが楽譜を持ってきたのは「絵を描くのに必
要な事」でした。10年くらい前のライブイベント(確かAmi
kaと初めて出会った時の)で聞いた記憶があるんですが?音程
を探り探り取りながら歌っているいづみさんが印象的でした。そ
して「絵を描く事に必要な事」を歌い終わった後のいづみさんの
第一声は「この曲良い!!」でした。「昔歌っていた時は分から
なかったんだけど、今歌うと”この歌詞深い!!”」と。そして
「セルフカバーアルバムをリリースしたい」と言っていました。
ちなみにこの歌を歌うまでは「セルフカバーアルバムなんて、み
んなやっているからいいか」と思っていたみたいなんですが。た
だやるとしても再来年以降だそうです。「来年はオリジナルをリ
リースしたい」と。「しばらく出せていなかったので」と言った
ら、高橋研さんが「それはあなたが(お腹を下から上に上げる仕
草で)これだったから」という突っ込みを。2曲目もリクエスト
の曲を。この曲もガロのカバーだったかな?「美しすぎて」を。
この次の曲でラストかな?と思ったら、まだやるんですね。再び
リクエストタイム!!次に採用されたのは「シャンプー」だった
んですが、弾き手にとって「シャンプー」は難しい様で・・・。
高橋研さんがギターを弾きやすくするために書いた楽譜もなかっ
たみたいで。結果的に「シャンプー」は1番の途中で断念・・・。
高橋研さんいわく「何故、曲を作った人間が弾けないんだ」と。
その後、いづみさんが「”シャンプー”は狩野(良昭)さんも難
しいって言ってますね」とフォロー。その後、いづみさんが「代
わりに”フレンズ”をやるから」と言った後、高橋研さんがビー
ルの催促(”フレンズ”弾き終わったらビールを持ってきてもら
う様に)をしたんですが、いづみさんが却下した後、いづみさん
がバーカウンターの方を見ると、「名古屋TOKUZO」のスタ
ッフさんが準備を。その光景を見ていづみさんがとても恐縮して
いたんですが。そして「フレンズ」を。いづみさんは物まね(N
OKKOの)にならない様に気をつけて歌っていたんですが、な
かなか良かったと思います。「favorite」の中でも1番
思い入れのある曲だけに。「フレンズ」を歌い終わった後、高橋
研さん待望のビールが!!またまた美味しそうに飲んでいます。
それを見ていづみさんがとても羨ましそうな事を言っていたんで
すが、いづみさんはアルコールはあまり飲めない様で。ちょっと
飲むとすぐベロンとなってしまうみたいです。そこからまたクリ
スマスライブの話しに。高橋研さんの構想では毎年恒例化してい
きたいという発言が。そしていっつも東京ばっかりだとあれだか
ら、来年は名古屋でやろうか!?という話しになるとオーディエ
ンスから大喝采が!!その後、「せっかくだから名古屋を題材に
した曲を作ろうか?」という発言が?「別に名古屋の地名が入っ
ていなくても、その土地の名物な場所を入れたりとか」と言った
ら、いづみさんが「味噌煮込みうどんとか」という発言をしたら
、高橋研さんが「また、食い物の話しか」と。その後、「ライブ
が長くなっているけど、帰りは大丈夫なのか?」と。その時、”
このライブ日帰りだから、えらい早い開演時間(17:00スター
ト)だったのか”と思ったんですが。そしたらいづみさん「もし
もの事を考えて、お泊まりの準備をして来た」という発言が。お
泊まりしたらお泊まりしたで、楽しみがあるから良いみたいな発
言をしました。その後、高橋研さんはトイレに行きたくなったみ
たいなのでステージを去った後、その間を繋ぐためか、いづみさ
んが昨日見た夢の話しをしていました。急に殺されてしまう夢を
見てしまったみたいなんですが、そういう夢を見る事は新しく生
まれ変わる事だからとても良い事だという発言をした後、高橋研
さんが再びステージへ。そしてまたまたリクエストコーナーに。
さすがに3回目だったので私もリクエスト(”さよならが言えな
い”を)したら、いづみさんがリクエストをやめさせて、こうい
う質問を。「ある程度サクッと2時間半くらいで終わる方がいい
のか?長い時間、曲をたっぷりやる方がいいのか?」というのを
聞いたら、大半が長い時間、曲をたっぷりやる方がいい派が多か
った(私もそちらに挙手)んですが、その理由が「レア曲が良い。
スペシャル感がある」と言った発言に対し、いづみさんが軽くス
ネてしまいました。「毎回同じのは飽きた?私は初めて来た人の
ために、”ZERO”や”ドライヴ”を歌っているので、これか
らも”ZERO”や”ドライヴ”を歌い続けます」とプンプンし
た感じで言っていたのが、非常に可愛らしかったです。そんな後
に歌った曲が「あくびの午後」でした。この曲ももしかしたら初
めてライブで聞いた曲かも?その後、高橋研さんが「この曲も年
齢を重ねていく度に歌詞を変えていった方がいいかも?」と言っ
たら、いづみさんは「この曲は、いつまでもその時の感情で歌っ
ていきたい」みたいな事を言っていました。最後の曲に行く前に
いづみさんが「今回のライブツアーのタイトルを”北風と太陽”
にしたのは、”北風”は旅人のコートを脱がせるためにきつい風
を送っているんだけど旅人はコートを脱がない。けれど”太陽”
は旅人に対して優しく照らすと旅人がコートを脱ぐ様に、私の歌
も”北風と太陽”(童話)の様に、”北風”の様にグサっと心に
突き刺す様な厳しい曲もあれば、”太陽”の様に優しい曲もあり
ます。最後の曲は、いつもは”北風”の様な厳しい感じの感情を
込めて歌っているんですが、今日は”太陽”の様な優しい感情を
込めて歌いたいと思います」と言って歌った曲は、「好きになっ
て、よかった」でした。いつもの「好きになって、よかった」は、
別れてからも、好きな人の事が忘れられない未練感みたいなもの
を感じるのですが、今日の「好きになって、よかった」は、”あ
なたと出会えて良かった。あなたと出会えて成長出来た”みたい
な感じに思いました。
この後、CDを購入したら握手会に参加できるみたいだったので、
参加しようと思ったんですけどね。私も日帰りだったもので・・・。
1年半ぶりのいづみさんのライブだったんですが、1番印象的だ
ったのは、いづみさんの歌声が非常に淡く感じた事でした。どの
曲歌っても非常に淡く感じたんですよ。これはいづみさんが”母
親”になった事が非常に良い方向に影響しているのかな?と。あ
とはアンコールが非常に良い意味でグダグダ(爆)だった事でし
ょうか?途中からライブハウスではなく、飲み屋でライブしてい
る感じがしてしまいました。それは「名古屋TOKUZO」の雰
囲気がそうさせているのかもしれないんですけど。で、初めての
名古屋ライブだった「名古屋TOKUZO」は、本当に良いライ
ブハウスだなと。最初は「心斎橋クラブクアトロ」を狭くしてコ
ンパクトにした感じの様に思ったんですが、段々と改装前の「神
戸チキンジョージ」っぽい感じに思えてきてしまいました。また
「名古屋TOKUZO」に来たいなと。最後に、次(の次くらい)
は関西方面でのライブを期待しています!!
加藤いづみ
’09冬のツアー「北風と太陽」ライブレポ
’09冬のツアー「北風と太陽」ライブレポ