中西保志のライブを観に行ってきました。中西さんのライブと言
えば、ここ最近は1、2月の寒い時期でのワンマンライブが定番
化されていたので、今年もその季節を楽しみにしていたら、今年
は春の季節のワンマンライブ。春という季節に中西さんのライブ
を観るのは初めてなので、どんな感じになるのか楽しみにして足
を運びました。
ライブ会場はビルボードライブ大阪。中西さんの大阪でのライブ
はここが定番になりましたよね!!今年も自由席でライブを観る
つもりだったんですがお金の方が・・・。という事でカジュアル
シートで観戦。
カジュアルシートには中西さんの曲のイメージに合わせたオリジ
ナルカクテルはないんですね、残念・・・。という訳で赤ワイン
と「鳥の唐揚げとフライドポテト」(700円)を注文して中西
さんのライブに備えます。
サポートのバックメンバーがまずはステージに登場。軽くセッシ
ョンをした後、いよいよ中西さんが登場な訳なんですが、いつも
とちょっとなんか雰囲気が違うな?と思ったら、中西さんサング
ラスをかけているじゃないですか!!まずはステーヴィーワンダー
の「YOU ARE THE SUNSHINE OF MY
LIFE」を歌ったんですが、なんか中西さんの風貌がイタリア
ンマフィアというか、俳優の今井雅之を彷彿とさせる様な雰囲気
を感じました。この後にMCで、毎年恒例の「1回目の有料公開
リハーサルが終わった後、この後がいよいよ本番」というギャグ?
をかました後に、今回のライブツアーについて話していました。
「毎年1月〜2月にライブをやるんですが、この時期は非常にコ
ンディションを整えるのが難しい」と言っていました。大阪は大
丈夫だったけど、名古屋でのライブは風邪を弾いてしまいコンデ
ィションが最悪だったそうで。明日が名古屋でのライブだそうな
んですが、名古屋のライブでは去年のライブを謝らなければと言
っていました。その後に今日のライブの内容についてしゃべって
いました。今回のライブはこれまでに5枚リリースしてきたカバー
アルバムの中以外からも曲を選曲しているそうです。そして今回
のライブは春という季節にぴったりな選曲をしてきたと言った後
に再びライブを。次の曲はスピッツの「ロビンソン」を。ちょっ
と歌声にコブシみたいな物が入っていた感じが?その後に松任谷
由実の「やさしさに包まれたなら」を歌った後にMCを。毎年カ
バー曲を歌っている事に対して、「カバー曲、カバー曲ばっかり
歌っていたらカバみたいに自分が思えてきた」と言った後に、「
オリジナル曲を出したくても難しい状況」という言葉を聞いた時
ちょっと切なくなってしまいました・・・。この後に「僕がデビ
ューした90年代から終盤あたりは歌詞にメッセージという物が
あったんですが、これが2000年代辺りになると歌詞の一部分
だけを読むと”なんじゃそりゃ”みたいな感じに思えてくるんで
すが、これが全体を読むとちゃんとメッセージが伝わってくるん
ですね。カバー曲を歌っていくと時代時代の趣向が変わっていく
のが良く分かります」と言った後に「次に歌う曲はさっき歌った
スピッツの”ロビンソン”と同じく、そういうタイプの歌詞の曲
なんですが、今の季節に非常にぴったりな曲だと思います」と言
った後に一青窈の「ハナミズキ」を。その後にカバーブームを作
った徳永英明の代表曲「壊れかけのRADIO」を。この辺りか
ら、中西さんの歌声がさらによくなっていた感想を抱きました。
この後にMCで、次に歌う曲の説明みたいな事をおしゃっていま
した。中西さんは時代物の小説を読むのが好きみたいで、その中
でも司馬遼太郎さんが特に好き(”竜馬がゆく・燃えよ剣”がお
気に入りだそうです)みたいなんですが、この作品はNHKでド
ラマ化されたんですが、明治時代にただ前だけを見て走っていた
人達の事を描いていると言った後、その小説の一文を中西さんが
朗読。その後に「坂の上の雲」の主題歌「Stand Alon
e」を。この曲は聞いていてとても神々しい気持ちにさせられま
した。そして次のMCでここからは中西さんのオリジナル曲を歌
うそうです。中西さんは元々バンドをやっていた訳ではなく、大
学時代バンドをやっている友人を見て”楽しそうだな”と想い、
そこから音楽の道を歩んだそうなんですが。今回のライブで披露
されるオリジナル曲は”中西さんが作詞・曲をやった”曲をする
そうです。音楽をやった事がない中西さんがどうしてそういう事
をやる様になったかというと、レコーディング中だったかな?い
ろんなスタッフが音楽に携わって頑張っているのを見て”自分も
拙いながらも、何か形を残したい”と想い、アルバム収録曲の中
の1曲に自分の”作詞・曲”を残す様にしたみたいです。まず1
曲目についてしゃべっていました。中西さんがデビューした当時
はとても穏やかな時代だったらしく、中西さんに「バルセロナオ
リンピック」のテーマ曲を歌わせてやるよという事で、中西さん
の曲が「バルセロナオリンピック」のテーマ曲に採用される事に。
この曲は中西さんが作詞で、作曲は大森俊之さん(新世紀エヴァ
ンゲリオンの”魂のルフラン”の作曲もされたそうです)で、「
君が微笑むなら」好きな人を優しく見守っている感じとでも書け
ばいいのでしょうか?好きな人のためならなんでもやると言った
感じの。2曲目は「君のなかの君」を。この曲は優しいタッチの
曲の様に思いました。この後のMCで「君のなかの君」は「それ
でいいよ」のc/wと言った後に、「自分がリリースしたCDな
のに手元になかったので、ヤフオクでCDを購入した」と言った
後に、「僕のCDは残念ながら廃盤になっているものが多いので
手に入れたい方はネットオークションで」と言った後に、次にや
る曲について、「僕はバラードシンガーと思われる事が多いんで
すが、たまにはアップテンポの曲も歌いたい」という事で製作さ
れたそうです。その後に「唇のかたち」そして「CHEERS」
を歌ったんですが、個人的に中西さんのアップナンバーって去年
聞いた時も思ったんですけど、むしろそっちの方が(”も”と書
いた方が正しいのかな?)適性があるのではないかと。そして最
後の曲は中西さんが初めて自分で作った曲をやるそうです。「L
AST COLL」この曲も中西さんが作った曲だったというの
は初めて知りました。
この後、アンコールの手拍子に誘われて再び中西さんが登場して
きたんですが、この後にこちらも毎年恒例な「すぐに出てくるな
ら何でステージを降りなあかんねん」というつっこみをした後に
バンドメンバーを呼び込んだ後、「アラウンド40」での埼玉ソ
ニックシティーでの公演の出来事をしゃべっていました。アンコー
ルの時に手拍子が何もなかったので、何も手拍子がない状態で出
て行くのは非常に精神的に辛かったと。これがワンマンライブだ
ったら立ち直れていないかも?という様な事を言った後に、アン
コールの手拍子が鳴らなかったのは客電がついてしまってオーデ
ィエンスがライブが終わった勘違いをしたためらしいと言ってい
ました。そしてその後に「この曲を歌わないと皆さん私を帰して
くれないので」と言った後に「いつかこの曲なしのライブをやっ
てみたいと思っています。私はあまのじゃくなので」と言った後
に、「この曲とはもう22年一緒に連れ添っています。こないだ
もテレビをつけたら外人の人がカバーしていてびっくりしました」
と言った後に「最後の雨」を。いろんな人がカバーしてくれてい
るんですが、やっぱりオリジナルには勝てないなと改めて思って
しまいました。
今回のライブはちょっと意表を突かれた感じ(爆)からスタート
した訳だったんですが、相変わらず素敵な歌声にうっとりとして
しまいました。個人的には中西さん作詞 or 曲を聞けた事が
とても嬉しかったりします。MCで「オリジナル曲を出したくて
も難しい状況」というのは、ちょっとガックリきてしまった訳な
んですが。個人的には中西さんのオリジナル曲というか、大人の
恋愛風景を描いた曲を聞いてみたいと思うんですが、そこの所は
徳間ジャパンはどう考えているんでしょうか?と。ここ2年のリ
リース状況を見ている限りでは中西さんは徳間ジャパンと契約満
了に伴う・・・。と思ってしまった訳なんですが。ライブを観れ
るだけまだ幸せだと思わないといけないんでしょうね。
中西保志
「Springライブツアー2013」ライブレポ
「Springライブツアー2013」ライブレポ