2013年、初ワンマンライブはチャットモンチーのライブでし
た。一昨年の9月に高橋久美子脱退後は”2ピース”という形で
活動している訳なんですが。”2ピース”でのライブは「KOY
ABU SONIC」で観て以来(2回目)となります。あれか
らどんな進化を辿ったのか!?というワクワク感を持ちながらラ
イブ会場に足を運びました、
大阪でのライブ会場は「Zepp Namba」でした。南港に
あった「Zepp Osaka」が難波に移転と書いた方が早い
かな?ただ場所的には各線(JR・地下鉄・南海電車・近鉄)「
難波駅」よりも南海電車「今宮戎駅」の方が近い気が?
そして「Zepp Namba」に到着したんですが、敷地が狭
いからか、”1200番台以降は17:20に再集合(私の整理
番号はかなり後)”という看板を目にしたので、どこで時間を潰
そうか?と考えていたら、オーディエンスが次々とある建物に入
っていく姿が?そこに足を向けたらコインロッカーが!!整理番
号は後ろの方なので、ここで荷物を預けていないとあとでえらい
事になると想い荷物をコインロッカーに預けたんですが、この日
えらい寒い日だったので、半袖のTシャツで外に出た時(自分の
整理番号を呼ばれるまではコインロッカーがある建物の中で待機)
は、寒中水泳をしている感覚に陥ってしまいました・・・。
で、「Zepp Namba」の中に入ったら、コインロッカー
あったのね!!と。なんのために外で・・・。そしてライブフロ
アの入口近くにもコインロッカーが・・・。ガックリ感が半端ない・・・。
「Zepp Namba」のライブフロアは、「Zepp Os
aka」と広さがそう変わらない感じでした。黒を基調としたシ
ックな雰囲気とでも書いた方がいいかな?そしてステージの方を
見ると、上の方に”Chatmonchy”と書かれた看板が飾
られており、そこから2本のリボンがステージに向けられて飾ら
れている様に思いました。
そしていよいよライブとなる訳なんですが、ステージ中央に設置
された階段のおどり場で橋本絵莉子と福岡晃子がガッチリと握手?
をした後、1曲目は「変身」を。実はこの時既にギターの音色が
鳴っていたんですが、それでも”ドラム;橋本絵莉子・ベース:
福岡晃子”という編成に驚き。橋本絵莉子のドラムは「KOYA
BU SONIC」で観た時と同様”ドラムに振り回されている”
とこの時は思ってしまったんですが・・・。2曲目は「初日の出」
ここでの福岡晃子のベースはまるで歌っているかの様に思ってし
まいました。ここで橋本絵莉子が挨拶をしたんですが、近くのオー
ディエンスに話しかけられたからか、「そ〜だよね、その通りだ
よね」と言った後に、「今のはなかった事にして」と。その後に
福岡晃子が「今日は大阪2日目。昨日も来た人?」と聞いたら、
結構な数の挙手があった事にびっくり!!この後、「昨日はいろ
いろあったけど、今日は昨日以上に盛り上げるわよ」と何故かお
ねぇ口調で言った後、「コンビニエンスハネムーン」を。ここか
らは”橋本絵莉子:ギター・福岡晃子:ドラム”という2ピース
になったチャットモンチーの基本Ver,?な編成へ。それにし
ても赤いタンバリンを首にかけて歌う橋本絵莉子の姿がなんか可
愛い!!そして「東京ハチミツオーケストラ」は「KOYABU
SONIC」で観た時も思ったけど、2ピースになってからえら
いソリッドな感じな印象になった気が?「テルマエ・ロマン」「
少女E」と続いた後「Yes or No or Love」は
橋本絵莉子がベースを弾きながら歌うというスタイル。というよ
り、この曲って福岡晃子がドラムだったんだと。ただよくよく考
えてみたら、橋本絵莉子がドラムを叩きながらキーボードを弾く
事は出来ないよなとこの時は思っていた訳なんですが。「Yes
or No or Love」を歌い終わった後にMC。ここ
で福岡晃子が衣装が外れそうになったので直していました。今回
のライブの衣装は2人共黒いレイみたいな物をつけていたんです
が、それは変形可能な物だったみたいで。この後、福岡晃子は「
えっちゃんはずっと年取らへんもんな。時が止まってるもんな」
と言ったら、橋本絵莉子は「私だって時は過ぎて行っているよ。
こないだ免許の更新も行ってきたし」と行ったら、福岡晃子が「
免許の種類は?」だったかな?と言ったら、橋本絵莉子は「ペー
パーなゴールド免許」だと答えていました。福岡晃子が「次は昔
懐かしい曲をやります」と言った後に「染まるよ」を。この曲は”
橋本絵莉子:ドラム・福岡晃子:キーボード”で演奏されていた
んですが、この編成だとちょっと拙い感じがしてしまいました。
次の曲は2人がドラムのセッション(キーボードの横に簡易型?
ドラムセットがセッティング)をした後に「歩くオブジェ」を。
「変身」に収録されている曲の中で1番好きな曲なんですが。な
んか聞けば聞く程味が出てくるタイプの楽曲とでも書いた方がい
いのでしょうか?
「歩くオブジェ」が終わり、ステージが暗転。その後2人がステー
ジから去っていく時に2人の会話が聞こえてきたので頭の中が「
???」になっていたら、どうやら事前にこの会話は収録されて
いた様ですね。いわゆるラジオ方式とでも書いた方がいいのでし
ょうか?3人体制だった時のMCは、高橋久美子と福岡晃子がトー
クを展開しながら、飛び道具的に橋本絵莉子を使ってくるという
パターンだったんですが、ここまでの福岡晃子のパフォーマンス
を見ているとMCの時のフリートークまではさすがに頭が廻らな
いんだろうなと。話しの内容は各会場で様々なサプライズを仕掛
けていっていると。昨日は吉本新喜劇の座長、小藪和豊さんが登
場してセッションをしたと言っていました。これはこないだの「
KOYABU SONIC」でドラムを叩いたのに続いてと思っ
て正解だろうなと。この後に福岡晃子は「今日はないんですけど」
と言っていました。非常に残念・・・。その変わり今日は違うサ
プライズを用意しているそうです。橋本絵莉子が「よくバンドで
ギターを弾いている人はお客さんにピックを投げたりするじゃな
いですか。私はほとんどやらないんですけど。どんなに頑張って
投げても2階席までは届かないじゃないですか」と言った後に福
岡晃子が「(テキサスレンジャーズの)ダルビッシュ(有選手)
でも届かない」と言った後に、2階席の椅子の下に2人のピック
を貼付けてあると。私はてっきり2階席全員の席にピックを貼付
けたと思っていたら、どうやら2階席のうちの6人の席の裏にピ
ックを貼付けたみたいで。これは2階席の皆様にとってはとても
嬉しいサプライズになったのでは?正直羨ましかったです・・・。
このラジオが終わりの頃、橋本絵莉子1人だけ登場。アコーステ
ィックギターの弾き語りで1曲。曲名は「Drive」なんでし
ょうか?2人の未来について歌っている気がしました。「Dri
ve」?を歌い終わった後に福岡晃子が登場。そして橋本絵莉子
がギターをえらいかき鳴らしている気が?そして「恋愛スピリッ
ツ」なんですが、これ轟音をサンプラーで録音した後、マイクを
手に持ちステージをまるで飛び回りながら歌っているじゃないで
すか!!この風景にちょっとびっくりしてしまいました。そして
次の曲が今日のライブで1番印象に残ったしとてもびっくりして
しまいました。その曲は「余談」(橋本絵莉子:ドラム・ベース
:福岡晃子)だったんですが、橋本絵莉子が途中で”片手でステ
ィックを叩きながら、もう片方の手でハンドマイクを持って歌う”
姿に絶句してしまいました・・・。このドラミングは破天荒すぎ
ると。これは今まで誰もやった事ないし、やろうともしなかった
事なのではと。こんなドラミングの仕方が元々あったならば、ア
ヒトイナザワは”ドラム→ギター”へパートチェンジしなかった
気がしてきてしまいました。この後のMCで福岡晃子が「えっち
ゃんのドラム、凄いでしょ?」と言った後にオーディエンスが「
かっこいい!!」と言ったのかな?その後に橋本絵莉子が「かっ
こいいと思わなければやらない」と言った所が非常にかっこよか
った!!この後に福岡晃子が「(高橋)久美子がバンドをやめた
いと言ったのは大阪で、この場所に戻ってこれて良かった」と言
っていました。そして”橋本絵莉子;ギター・福岡晃子:ドラム”
で「ハテナ」「きらきらひかれ」を。正直2人だけでもここまで
オルタナティブな音像を作れるものなんだなと感心してしまいま
した。ラストは「満月に吠えろ」を。この曲サビまでは橋本絵莉
子が可愛らしく振りつきで歌うんですよね♪これ初めて見たんで
すけど、なかなか良いんじゃないんですか!!多分3ピースだっ
たら絶対やらなかったんだろうなと普通に思ってしまった訳なんですが。
そしてアンコール。まず1曲目は「変身」の最後に収録されてい
る「ウタタネ」を。この曲は”橋本絵莉子:キーボード・福岡晃
子:ドラム”という編成だったんですが、橋本絵莉子もキーボー
ド弾けるんだという軽い衝撃を覚えてしまいました。この後のM
Cで福岡晃子が「大成功!!」と。この後はおまけの様なコーナー
だと言っていました。2ピースに変更後お引っ越し(パートチェ
ンジ)ばっかりなんですがと言った後に、橋本絵莉子にバトンタ
ッチしたんですが、橋本絵莉子はそれを上手く伝えられない模様。
再び福岡晃子にバトンがやってきました。2ピース変更後のお引
っ越しの成果とでも書けばいいのでしょうか?それを2人は”2
ピースの極み”と言っているみたいで。それをやるみたいです。
やる曲は「ふたり、人生、自由が丘」を。橋本絵莉子は最初ギター
をサンプラーさせた後にハンドマイクで。そして福岡晃子は笛を
吹きながらステージ中央に設置されたドラムで叩いていたんです
が、1番と2番の間奏の時、ドラムが福岡晃子から橋本絵莉子へ。
そして福岡晃子はベースを弾く訳なんですが、よくぞそんなやや
こしい事をやるな〜と感心してしまった訳なんですが。
まずライブを観て思った事は、「KOYABU SONIC」よ
りもパワーアップしていると実感しました。特に福岡晃子は本職
のベースに加えて、ドラム・キーボードとめまぐるしい活躍をし
ている様に思いました。観ていてマルチプレーヤーな化け物に”
変身”した印象を持ってしまいました。そして橋本絵莉子はドラ
ムが上手くなった以上に破天荒な使い方をしだした(爆)なと。
まさか片手スティックでもう片手をハンドマイクで歌うとは。こ
の日のドラミングを見ていたら、”もっと破天荒な使い方しだす
んだろうな”という戦々恐々な想いを抱いてしまったんですが。
このライブを観て1番強く思った事は”楽器に縛られなくなった”
という事でしょうか?スリーピース時代は良い意味で”とてもス
トイックなライブ”を魅せてくれていた様に思ったんですが、2
ピースになってまさか橋本絵莉子が”ハンドマイク片手にステー
ジを飛び回る”とは思っていませんでした。正真正銘の”2ピー
ス”な曲もあれば、新しいチャットモンチーの3人目のメンバー
と書いてもいい”サンプラー”を使って自由奔放なライブパフォー
マンスな曲もこれからどんどんと出来てくるのかな?と。この日
のライブを観た限りではライブにおいては”これからもっと面白
い事になっていきそう”と思ったのに対して、レコード会社(キ
ューンレコード)がどこまでチャットモンチーに対して歯を食い
しばってくれるのかな?ともちょっとだけ思ってしまいました。
正直に書くと”2ピースの代表曲”が欲しいとライブを観て思っ
てしまいました。
チャットモンチー
「チャットモンチー TOUR 2013」ライブレポ
「チャットモンチー TOUR 2013」ライブレポ