初めて観に行ったのは、1年前の12月。その時は、当時fra−
foaのVo.三上ちさこのソロライブ(この頃から実質、バンド
休止状態だったけど)が見たくて足を運んだんだけど。そのライブ
イベントに、追加で堀下さゆりが出演していました。このライブを
観て、歌声に、詞の世界に気になる物があり、ちょっと心の中で引
っ掛かっていたんだけど。堀下さゆりに惹かれたのは、4ヶ月前の
MINAMI WHEEL。私が思う、堀下さゆりの魅力、聞く人
によって、いろんな風に受け取れる歌詞なんではないかと。(ある
人は、彼氏との日々を。またある人は、愛する我が子の事を)この
1年で、堀下さゆりは良い意味でも、悪い意味でもTVで取り上げ
られました。(良い意味:NHK「みんなのうた」のリピートリク
エストが過去最高だった。悪い意味:日本テレビ系「アンテナ22」
で、”苦悩する新人アーティスト”みたいな形で取り上げられた事)
もし、”堀下さゆりのジャンルは?””やっている音楽は?”と聞
かれたら、路上系GIRLPOPと答えます。キーボードの弾き語
りを中心にやっている人だから、(テレビでもやっていたし。2ヶ
月前は、”全国ストリートライブツアー”みたいな事をやっていた
みたい)そういう風に見られても仕方ない所はあるだろうけど。そ
して、まさか私がいしのだなつよ(現:石野田奈津代)以外に、路
上系アーティストを好きになってしまうとは・・・。路上系アーテ
ィストを好きになるのは、なつが最初で最後だと思っていたので・・・。
なつ以外にこんな気持ちになってしまうとは思ってもいませんでした。
今回のライブイベントの会場は、「福島LIVE SOUARE
2nd LINE」1度行ってみたいと思っていました。十三ファ
ンダンゴと並んで”関西インディーズの殿堂”というイメージがあ
るので。もし、私が福島LIVE SQUARE 2nd LIN
Eに足を運ぶ時は、MINAMI WHEELでインディーズバン
ドを気に入り、そのバンドのワンマンライブを観に行く時だと思っ
ていたので。まさか、堀下さゆりをお目当てに、福島LIVE S
QUARE 2nd LINEに行くとは夢にも思いませんでした。
(ちなみに”十三ファンダンゴ”の方は、1回だけ行く機会があっ
たんです。確か、6年くらい前、NUMBER GIRLの自主イ
ベント”FAN CLUB”のイベントで。チケットがソールドア
ウトしてしまったので、観れなかったんですが・・・。)それにし
ても、福島LIVE SQUARE 2nd LINEの場所、分
かりづらかった・・・。初めて行く場所なので、福島LIVE S
QUARE 2nd LINEの公式HPで、地図を見て、それを
元に行ったんだけど・・・。見つからん。仕方ないので、近くのコ
ンビニで、Lマガジン、ぴあを見て、歩いていったら、東海道本線
(JR神戸線)の高架下に出ました。高架下当たりにあるんだろう
な?と思い、周りをきょろきょろしながら歩いていると、JRの高
架下に看板みたいなものが。そっちの方に行ってみると、見つけま
した。まさか、高架下にあったとは・・・。驚いてしまいました。
受付でチケットを切ってもらった後、ライブフロアの方に行ってみ
ると、TVのドラマに出て来るライブハウスって感じがしました。
(アマチュアのロックバンドがライブをしている時のシーンに出て
来る感じの)一言で言えば、場末と言えばいいんですか?そんな感
じがしました。あと、高架下にあるライブハウスだから当然なんだ
けど、電車が通過する音がうるさい!!これは、どうライブに影響
するのか?個人的にとても心配だったんですが。
1番最初に登場してきたのは、ユラインというバンド。キーボード、
ベース、ドラムの、ジャズで言えばピアノトリオ編成。1番印象に
残ったのは、とてもパワフルなドラム。かっこよかったです。サウ
ンドは、ポップロックな感じがしました。ベースとドラムは、とて
もヘビーなサウンドを奏でている様に思うんだけど、キーボードの
音色によって、ヘビーな要素がポップになっている気が?あと、V
o.の歌声が、Every Little Thingの持田香織
を彷佛とさせる様な、しっとりとした感じなんだけど、所々に物凄
く衝動を感じられる歌声。歌詞が、幸せな事も書いているんだろう
けど、どことなく儚いという所も印象的でした。ユラインがやった
曲の中で1番印象的だったのは、ラストにやった「人渦」?という
曲。ベースラインがとても変則的でオルタナティブな所が気に入り
ました。
ユラインのライブが終わり、セッティングの交換を見ていると、次
は、Secondlineの登場かな?と思っていたら違ったんで
すね。今日のライブイベントは、”バンド2組、ソロ2組”の計4
組。”ソロ2組”のうち、堀下さゆりが弾き語り系のアーティスト
だったので、必然的に次に登場するアーティストも、弾き語り系。
とばっかり思っていたんですが。
次に登場してきたのは、竹中麻実子。アコースティックギター、ベ
ース、キーボード、ドラムを従えての登場。1曲目は「あまのじゃ
く」という曲。最初、竹中麻実子のビジュアルを見て、ロック系の
アーティスト(全部、黒で統一されていたので。ビジュアル系のフ
ァンみたいな)かな?と思ったら、やっている事、R&Bじゃない
ですか!!思いっきり意表を突かれました。まさかDIVA系だっ
たとは。2曲目は「コイノウタ」歌声を聞いていると、Misia、
小柳ゆきを彷佛とさせる様な感じ。なんだけど、切ない情感、心の
風景を上手く表現している。と思いました。「あまのじゃく」は、
恋愛途中の彼に対しての事を。「コイノウタ」は、1つの恋が終わ
って、その恋をしている時に起こった、いろんな出来事を1つずつ
振り返っている感じがしました。「虹を渡った羽」今日のライブで
やった曲の中で、唯一ミディアムテンポの曲。まったりとしていて、
聞いていて幸福感が感じられる曲。「Dear」は、自分の大切な
人達(親、兄弟、恋人)への想いを歌っている曲。最後の曲に行く
前に告知を。3月に鶴見緑地の方でライブをやる。という事。この
ライブは、アコースティック編成でやるみたいです。そして、最後
にやる曲。この曲が収録されているCDは限定千枚らしく、竹中麻
実子に興味を持った方は、なるべく早く購入して下さい。と言って
いました。ラストの曲は「powder snow」聞いていて暖
かい気持ちになりました。また、来年も2人でこの雪を見よう。(
降っている雪の中にいよう)みたいな感じの。目を閉じながら聞い
ていると、ゆっくり降ってくる雪の中に立っている感じがしました。
身体は寒いんだけど、心は暖かいみたいな。ここ最近のDIVA系
って、ポップな方向に走っている人がほとんどなんだけど、久しぶ
りにSOULを感じさせてくれるDIVA系アーティストに出会い
ました。いる所にはいるんだなと。
3番目に登場してきたのは、Secondline。確かMINA
MI WHEELに出演していた記憶があります。Secondl
ineが登場してきた時、ちょっと驚いてしまったのが、出囃子が
流れてきた事。ユライン、竹中麻実子の時は流れていなかったので。
Secondlineのスタイルは、いわゆる王道のロックバンド。
と言えばいいんでしょうか?聞いていてとても楽しかったし。オー
ディエンスの乗りも1番良かった。あと、ベースがブイブイいわせ
ていたのが良かったです。ちなみに今日のライブイベントが、Se
condlineにとって、2006年初ライブらしいです。だか
らちょっと緊張していたんだとか。あと、年末のライブが、2週間
で8本やったとか。す、凄い・・・。今日出演した4組の中で1番
盛り上がっていました。ちなみに、今日のライブイベントで、1番
最後に登場してくるのは、Secondlineだと思っていまし
た。(このメンバーの中では、1番知名度があると思ったので)
ラストは堀下さゆり。この人がお目当てで、このライブに足を運ん
だんですが、まさかラストに出演してくるとは思っていませんでし
た。(セッティング的に考えたら、確実に1番目。良くて2番目に
登場してくるものだと思っていたので。ちなみに堀下さゆりが登場
してきた時も、出囃子が流れてきました)1番最初の曲は、キーボ
ードの左側に設置されたお琴で(最初、打ち込みの機材かと思って
いたんだけど)「さくら」を。今年最初?のライブだから「さくら」
をやったのかもしれないけど。出来の方はというと、ちょっとたど
たどしかったかな?(ミスタッチしかけた部分があったし)そして、
NHK「みんなのうた」で、リピートリクエスト最高を記録した「
カゼノトオリミチ」(今日のライブは、キーボードでの弾き語り)
ずっと、しっとりした曲だと思っていたけど、歌詞に注目して聞い
ていると、日常に疲れてしまった時、少し休んで、また頑張ればい
いさ。みたいな励まし系の曲に聞こえました。堀下さゆりの大阪で
のライブは、2ヶ月前の全国ストリートライブツアー以来。毎回大
阪に来るのを楽しみにしているみたいで。その後、「今年の目標は
立てました?」と、オーディエンスに聞いたら、あるオーディエン
スは、「ゆっくり過ごす」と。それを聞いて、堀下さゆりは「ゆっ
くり過ごす。ってとても大事な事なんですよ!!急いでいる時に、
大事な事を見失いやすい」と言っていました。ちなみに堀下さゆり
の今年の目標は、「新曲60曲作る」だそうで。次の曲は新曲みた
いです。「そしていつか」確かこの曲、MINAMI WHEEL
でもやった記憶が?そして私が1番大好きな曲、「君と笑った」今
日の「君と笑った」は、2番は過去2回聞いた時と同じ様な感想(
母親が子供に対しての愛情)を持ったんだけど、今回は1番に対し
ても、子供に対しての愛情を注いでいるかの様な歌詞の様に感じま
した。本当に気分によって解釈が変わる曲だと改めて実感。この曲
も新曲みたいです。「夜明け」日本テレビ系列で放送されているド
キュンメント番組「アンテナ22」で、九州地方限定で流れていた
CMソングなのでは?この曲。なんか、温かさみたいな物を感じま
した。「愛のうた」この曲は、完璧に母親が子供に対して愛情を注
いでいる歌詞を歌った曲でしょう。ラストに告知を。来週の土曜日、
再び大阪でライブをやるみたいです。場所は、谷町4丁目のNHK
大阪。どうやら番組に出演されるみたいで。(”ぐるっと関西pl
us”という番組)この番組は、10:30までに行ったら観覧で
きるみたいです。ラストは「clover」という曲を。堀下さゆ
りって、こういうタイプの歌詞も書けるんですね。季節感を感じら
れる歌詞というか。ちょっと意外でした。
意外と言えば、こういうライブイベントって、普通はアンコールに
は応えないんですが、一応アンコールを求める手拍子を叩いてみた
ら、出て来ちゃったじゃないですか!!MCでも、「大阪で初めて
アンコールしてもらって、感激しちゃいました」と。大体こういう
事言う時って言葉だけなんだけど、本当に感激している表情をして
いる。ちょっと半泣きっぽくなっているし。ちょっと驚いてしまい
ました。アンコールの曲は「アジサイ畑」ラストに、コール&レス
ポンスをさせられた事にびっくりしちゃいました。そういう事しそ
うなタイプには見えなかったので。
今日のライブ、1番印象に残ったのは竹中麻実子でした。久々にこ
れぞR&BDIVA。という歌声を聞かせてもらいました!!歌声
的には、さっきも書いたと思うんだけど、Misia、小柳ゆきを
彷佛とさせるんだけど、このタイプにはめずらしく、ソウルフルな
のに、ちゃんと情感が伝えられている感じがしました。(特に切な
い表現は絶妙でした)私の中では、良い掘り出し物を見つけました。
堀下さゆり、この人は母性本能に任せて歌詞を書いたら、名曲量産
できるのでは?と。歌詞がとてもシンプルだから、目を閉じると人
それぞれに、いろんな情景が浮かんでくると思います。それ+歌声。
暖かすぎず、かといってcoolな感じでもない。言ってみれば人
肌の温度の歌声。これが聞いていて、とても癒されます。(子猫声
な歌声も)それにしても、堀下さゆりって、ブレイク出来るんでし
ょうか?いわゆるFM局のヘビーローテーション&パワープレイで
もなく、かつて、シャ乱Qのブレイクのきっかけともなった有線で
もない。ある意味、究極のマスの1つである、NHKを使って、ど
こまで世間に浸透させられるのか?曲(”カゼノトオリミチ”)に
力があるから、リピートリクエストが殺到したんだと思うけど。ど
こまで出来るのか?頑張ってほしいです。
「Fukushima Sweet
Sweet Party 01」ライブレポ
Sweet Party 01」ライブレポ