5年ぶりとなるTHA BLUE HERBのライブを観に行っ
てきました。前作「LIFE STORY」リリース後はひたす
らライブをやり、このアルバムをリリースするために活動休止。
そして再び動き始めた訳なんですが。今回のリリースツアーが行
われる大阪での会場は「梅田クラブクアトロ」だった事も非常に
楽しみにしていた部分の1つです。自分の本拠地(だと勝手に思
っていた)だった「心斎橋クラブクアトロ」が「心斎橋パルコ」
建て替えに伴い閉館されてしまった事で新たに開設された訳なん
ですが、なるべく「心斎橋クラブクアトロ」に近い内装になって
いるみたいなので、どんな感じになっているのか非常に楽しみ!!
「梅田クラブクアトロ」は、梅田の地下街「ホワイティ梅田」を
東に突き進み「泉の広場」に出て”M11”の出口の右側の階段
を昇ってすぐの所にありました。元は「梅田ピカデリー」があっ
た場所だそうで。そこの10階に「梅田クラブクアトロ」があり
ます。ただ10階に上がった後、整理番号順に並ぶために階段部
分で待つのは「心斎橋クラブクアトロ」と同じなんですが。とい
うより待っている時の蒸し蒸しとした感じも「心斎橋クラブクア
トロ」と同じなんですが。
そしていよいよ「梅田クラブクアトロ」に入る訳なんですが、入
って即にバーカウンターがあった事にびっくり!!そういえばラ
イブフロアとバーカウンターが隔離されていると書かれていたな〜。
コインロッカーに荷物を預けた後、いよいよライブフロアへ!!
まず入った感想はえらい高低差が高い!!これだと後ろからでも
充分にライブを楽しむ事が出来るなと。あとシックな雰囲気は「
心斎橋クラブクアトロ」から受け継いでいるけど、ムーディーな
大人の雰囲気とでも書けばいいのでしょうか?そういう感じがな
かったのは残念・・・。ただ全体的には合格点なのではないでし
ょうか?どこからでもステージが見える構造は非常に点数が高い!!
「心斎橋クラブクアトロ」のある意味デッドスペースだった横の
空間がなくなった所も点数が高いです!!
まずはDJ DYEが登場して「TOTAL」の1番最初に収録
されている「INTO RAW」を。その後にILL−BOSS
TINOが登場。いよいよ私にとっては久々となる2度目のTH
A BLUE HERBのライブがスタート!!まずは「WE
CAN...」を。個人的には「俺たちはまだまだ高く飛べる」
というフレーズが非常にグっと来ます。その後に「EVERYD
AY NEW DAY」を。この後「TOTAL」の収録曲順に
やっていくのかな?と思ったら、ここで「Run 2 You」
ですか。ここまで観た感想を書くとするならば5年前と比べると
ちょっと熱が足りないかな?と思ってしまいました。この後、「
北風」「AME NI MO MAKEZ」「知恵の輪」と1s
tアルバム「STILLING STILL DREAMING」
からの曲を立て続けにやった後、BOSSが「パイオニアとは誰
かに足を引っ張られて泥道を歩んでいく稼業」と言った後に「M
ainline」を。ここら辺から段々と熱気を帯びてきた様に
思います。しばらくパフォーマンスが続いた後にMC。「THA
BLUE HERBという名前も大分売れてきて、知り合いな
んかにも”BOSS大分お金持っているんじゃないか!?”なん
て言われているんだけど、お金はいっぱい持っているけど、俺が
やっている音楽は”甘ったるい愛の歌”を歌っているのではなく、
”甘ったるい愛の歌”はけして悪いと言っている訳じゃないんだ
けど、俺は”アンダーグラウンドヒップホップ”をやっているか
ら」だったかな?その後に「フジロックの様な大きなフェスティ
バルに出演したり、テレビのCMに楽曲提供をさせてもらったり
したけど、”アンダーグラウンドヒップホップ”というのは、そ
れぞれの日常に対して歌っている事をいうんだよ」と。その後に
「テレビのニュース番組では路上は暗い話題しかやらないけど、
それぞれの日常を見るとそこにはそこの日常でしか見られない風
景があったりしてそれを俺は見るのが楽しいんだよ」と。この後
「札幌には札幌のヒップホップシーンがあるのと同じ様に大阪に
は大阪のヒップホップシーンがあるのを俺は知っている、97年
から。SHINGO☆西成とか俺は好きだよ」と。そして「大阪
の友人にいろいろと教えてもらったし支えてもらった。俺はバカ
だからなかなか分からないんだけど、1つずつ大阪の友人に教え
てもらった。”BOSSそうじゃないんだよ、大阪にもTHA
BLUE HERBの事が好きな人はいるんだよ”と。そうやっ
て1つずつ教えてもらった」と。この後、NOON(前身のDO
WN)やベイサイドジェニー、そしてMOTHER HALLの
名前や、BOSSが大阪でよく行く大阪の飲み屋・食べ物屋の名
前を言った後にBOSSが大阪で酔っぱらった感じの演技をした
後に「GET READY」を。この曲は政治家をDISった曲
という印象があるんですが、B.I.G JOEとOlive
Oilとコラボした「Mission Possible」と通
ずるもの(個人的には民主党が初めて政権を握った時の内閣をD
ISした曲という印象があるんですが)があると感じたんですが。
この後の「Supa Stupid」で「”TOTAL”通販で
1000枚売りさばく」とラップしたんですが、これって単純計
算して300万円稼いだという事か。これは凄い!!と思ってし
まった。そして「TOTAL」で収録されている曲で1番好きな
「LOST IN MUSIC BUSINESS」を。この曲
を聞くと切ない気持ちになってしまう・・・。音楽業界の移ろい
に対してなんですが。その後にやったのが「BRIGHT」だっ
たかな?この日のライブでやった曲で1番印象に残ったのがこの
曲でした。なんか魂を吸い取られてしまう感じのトラックとBO
SSのパフォーマンスがとても印象的でした。この後、ちょっと
魂を吸い取られてしまったからか、その後何をやったかちょっと
忘れてしまいました・・・。確か「BROTHER」のRimi
x Ver.「未来は俺らの手の中」「On The Corn
er」だったかな?ラストに「Motivation」を。「M
otivation」をやり終わった後、BOSSが「今日がT
HA BLUE HERBのライブが初めての人?初めまして。
2ndのベイサイド(ジェニー)の時も3rdの向こう(心斎橋)
のクアトロでも言ったけど、まだ充分間に合っているよ」と。こ
の後「京都でもライブをやるので」と言った後に「後ろの人も横
の人も最後まで聞いてくれてありがとうございました」と言った
後、BOSSがタッチをしてくれるので手を出したら、BOSS
が私の手を叩いてくれたじゃないですか!!まさか手を叩いてく
れるとは思わなかったのでとても嬉しい!!
DJ DYEはステージを後にしなかったので、これはアンコー
ルがあるなと思ったら、案の定再びBOSSが登場。アンコール
曲は「TOTAL」の最後に収録されている「RIGHT ON」
を。SHINGO☆西成やB.I.G JOEを想像させる歌詞
が出てくるなと思ったら、YOU☆THE ROCKの名前が出
て来た事にびっくりしてしまったんですが。ここからTHA B
LUE HERBの第4章が始まるんだなと。この後、BOSS
が再びMCを。「今日は本当にありがとうございます。大阪の皆
に高い所に連れていってもらったと思います。こんなにも高い所
まで行くには俺だけの力だけでは無理だし、そこまで行くには君
らがどれだけ熱くなってくれるか!?だと思うので。”TOTA
L TOUR”の3回目が本当大阪で良かったと思います」と言
った後にBOSSは一旦ステージを去ったんですが、この後BO
SSが記念撮影をしようという事で、スタッフさんが写真撮影を。
前回のツアーでは写っていた事にびっくりしてしまったんですが、
今回は果たして私は写っているんでしょうか?
今回のライブ、最初の方は前回と比べると・・・。と思ってしま
ったんですが、段々とライブパフォーマンスの熱が上がっていっ
た事に驚いてしまいました。最終的にはBOSSの熱にやられて
しまったんですが。あと思った事は「THE WAY HOPE
GOES」で「さらば愛する小さき群れ達よ」と言った後、進
路を他ジャンルとの異種格闘技戦へ移行したという印象(公式H
PのMONTHLY REPORTを読んだ限りでは)があるん
ですが、EGO−WRAPPIN’・BRAHMAN・ZAZE
N BOYSと勝負するには、ここまでストイックにならなけれ
ば駄目なのか!?そこまでのパフォーマンスを磨き上げなければ
いけなかったのか!?と思ってしまいました。この3組の中でB
RAHMANは評判は聞くけどライブは観た事がない(OVER
GROUND AND UNDERGROUNDは一度あるです
が)ので何とも書けないんですが、ZAZEN BOYSの凄さ
をTHA BLUE HERBのライブで教えてもらえるとは思
わなかったなと。ZAZEN BOYSのライブも凄く良いのは
知っているし、枠を突き破っているとは思うんだけど、どっちか
というと面白さの方が上回っている気が?
初めて行った「梅田クラブクアトロ」ライブが終わった後に気づ
いたんですが、「梅田ピカデリー」って確か映画館だったなと。
だからあんな感じの段差になっていたんだと。大きさ的には「O
SAKA MUSE」とほぼ同規模なのかな?まだ新しいので雰
囲気が?という部分があるんですが、音楽の匂いが染み付いたら
良いライブハウスになるんだろうなと何となく思います。次はい
つ来れるかな?
THA BLUE HERB
THA BLUE HERB−4th ALBUM
『TOTAL』RELEASE TOUR−
THA BLUE HERB−4th ALBUM
『TOTAL』RELEASE TOUR−