THA BLUE HERBとクラムボンの2マンライブを観に
行ってきました。確かTHA BLUE HERBとクラムボン
はタワーレコード限定販売だった「あかり from HERE」
で共演した事が縁だった記憶があります。THA BLUE H
ERBを観るのは1年ぶり!!ゴールデンウィークの時にアメリ
カ村のクラブで観る機会があったんですけどね、夢の国に行って
しまって行けず・・・。そしてクラムボンは1回観た事があるん
ですけどね!!かなり遠い昔なんですが・・・。
会場となる「神戸Harbor Studio」は神戸市営地下
鉄の「みなと元町駅」が最寄り駅だそうなんですが、ちょっと行
くのが遅かったので&乗り換えがめんどくさいという事で神戸高
速鉄道の「高速神戸駅」で降りて、その後スマートフォンのマッ
プアプリケーションを頼りに行ったんですが、これが失敗だった!!
これは1つ前の「西元町駅」で降りた方が正解だったかも?
そして着いた「神戸Harbor Studio」なんですが、
外観はなんか「Zepp Numba」を彷彿とさせる感じだっ
たんですが、エントランスはなんかクラブを彷彿とさせるのは気
のせい?コインロッカーで荷物を預けた後、フロアの方へやって
きて荷物を預けたんですが、ライブハウスというよりかはクラブ
と書いた方が正しいのかな?あとはかつての「難波MOTHER
HALL」の1/2とでも書いた方がいいのかな?
喉が渇いていたので、珍しくお目当てを観る前にドリンクカウン
ターへ行き、スミノフアイスを飲んでお目当てを待つ事に。ステー
ジ上を見るとターンテーブルが設置されていたので、どっちが先
行かはすぐに分かったんですが。
開演時間が若干遅れてしまったからか、痺れを切らしてしまった
オーディエンスからは若干罵声が飛んでくる状況。そしてようや
くTHA BLUE HERBのILL−BOSSTIINOが
登場。オーディエンスの罵声に対してはBOSSは「焦んなよ」
と肉声で言った後にいよいよマイクを手に持ち、まずは任侠チッ
クな挨拶をした後に、色々としゃべっていたんですが、覚えてい
るのは「仕事終わりの人にとっては”今からライブかよ”なのか
もしれないし、夜勤の方にとってはまだエンジンがかかっていな
い状況なのかもしれない」と。そして「今から1時間で1億の言
葉を言う訳なんだけど、少しでもその言葉が皆んなの胸に刺さっ
たら嬉しい」と言った後に、何かを言ったんだけど思いっきりデ
ィレイがかかったので何を言っているのかが良く分からなかった。
そして「HELL−O MY NAME IS...」をやった
んですが、これからのTHA BLUE HERBのライブはこ
の曲から始まるんだろうなと。この曲は始まりとして素晴らしく
あるんですが。その後に「Run 2 You」「Supa S
tudent」そして「Hip Hop番外地」ですか。言葉の
パンチラインが凄いというより、次々と言葉のミサイルが飛んで
くるとでも書いた方が正解なんでしょうか?そして「Road
to Underground」ですか。この曲のリリックはと
ても好きだったりする訳なんですが。「LOST IN MUS
IC BUSINESS」ですか。この曲を聴くとなんか切ない
気持ちになってしまうんですが。そしてこの日のライブで1番び
っくりしたのは「ill−beatnik」をやった事でしょう
か?ずっとライブで聞いてみたかった曲だったんですが、まさか
ワンマンで聞く事ができずに、こういうイベントライブで聞ける
事になるとは夢にも思わなかった。ライブで聞いているとどこか
に連れて行かれそうになってしまいました。この後に「Moti
vation」「We Can...」「未来は俺らの手の中」
「この夜だけは」をやるんですが、ここで”最後はどの曲で終わ
らすんだろう?”と思ったんですが、なかなか”これで終わるだ
ろう”と思った曲で終わらないというか、一筋縄ではいかないと
でも書いた方が正解なのか?「New Year’s Day」
「RIGHT ON」「Motivation」で締めなかった
のにはびっくりしてしまいました。特に「Motivation」
で終わらなかったのには特に!!フックの部分のリリックでオー
ディエンスにレスポンスを思いっきり求めたのに。ラストはまた
神戸に来る事を願ってかな?で、「AND AGEIN」ですか。
物凄いライブパフォーマンスを観た気分に陥りました。
そしてクラムボンの登場です!!正直言ってクラムボンの音楽自
体に触れるのも久しぶりと書いて正解だと思う訳なんですが。そ
して1曲目、2曲目とやったんですが、かつてのジャズポップで
はなくど真ん中のポップスをやっているイメージを持ってしまい、
”クラムボンってこんな感じだったっけ!?”と思ってしまった
訳なんですが。この後に原田郁子が「このライブはBOSS君に
誘ってもらった」という発言にびっくりしてしまいました。なん
か逆は想像できたんですけどね。この後に3、4曲目をやってい
くんですが、かつてのジャズポップな面影はまったくないと書い
た方が正解なんでしょうか?”バンドという物は日々進化、変化
していく”ものだとは思っているんですが、この変貌にちょっと
切なさを覚えてしまったんですが。この後に長めのMCで、メン
バーそれぞれの1年(このライブがクラムボンにとって2016
年ラストライブだったそうで)を振り返ったんですが、原田郁子
は今年リリースしたアルバムに伴うツアーの前半でまったく声が
出なくなってしまいとても大ピンチになった事を挙げていました。
ミトさんは今年厄年なんですが、特に問題なく1年を過ごせた事。
そして伊藤大助は専門学校の先生をやっているそうなんですが、
クラムボンの結成が今年21年目だそうなんですが、その歳の学
生さん達に「自分がやっているバンドと同じ歳だね」と言ったら
軽くひかれたそうで、それ以来その言葉を言わない様にしている
と。そんなMCをやった後に再び演奏に戻るんですが、えらいノ
イジーというかオルタナティブな音像を描きだしてきた様に思っ
てしまったんですが。そしてミトさんがベースをスピーカーに叩
きつけているじゃないですか!!ラストの曲に行く前にミトさん
が「僕たちは地味ながらも昆布の出汁がしっかりと効いたポップ
バンドをこれからもやり続けたいと思います」と言った後に最後
の曲をやったんですが、完璧に自分の中のクラムボンのイメージ
を覆す様なライブパフォーマンスでした。
そしてアンコールなんですが、クラムボンが登場。演奏を始めて
原田郁子が歌い終わった後に、ILL−BOSSTINOが登場。
やるのはもちろん「あかり from HERE」BOSSの言
葉がグサグサっと刺さっていく感じがします。「あかり fro
m HERE」をやり終わった後、BOSSとクラムボンの各メ
ンバーがお互いの健闘を称えあって抱き合っているのがとても印
象に残りました。
THA BLUE HERBは「ill−beatnik」を聞
けた事でしょうか?今まで行ったワンマンライブではまったく聞
けず、こういうライブイベントで聞けるとは思いませんでした。
そして終盤戦のキラーチューンの畳み掛けとでも書いた方が良い
のでしょうか?セットチェンジの手間もあるとは思うんですが、
THA BLUE HERBが主催してのライブだったら後攻に
なるはずなんですが、クラムボンに対する敬意と警戒なのかな?
だからあんなキラーチューンの畳み掛けになったのかな?とも思
ったんですが。あとこういう風にして他ジャンルとの異種格闘技
戦をやりあっているんだなとも思ってしまいました。そしてクラ
ムボンはかつてのジャズポップの形からは大きく進化、変貌を遂
げているなと思いました。あとは”POP”という言葉を隠れ蓑
にして、色々と他ジャンルの音楽にも手を伸ばしているとも。正
直言って「パンと蜜を召し上がれ」「サラウンド」どっちかやる
かな?という甘い期待をしたんですが、現在進行形のクラムボン
とでも書いた方が良いんでしょうか?観れて良かったです。最後
にですね、THA BLUE HERBのモードが”ヒップホッ
プ戦線”ですか。”殺るか殺れるか?”のモードにならない限り
は、またこの組み合わせでライブを観たいし、いつかZAZEN
BOYSとの対バンを観てみたいというか、NUMBER G
IRL時代に観てみたかったなと。
「Clammbon×THA BLUE HERB」ライブレポ