「新成開花 其の四」ライブレポ       
竹中麻実子のライブを観に行ってきました。メジャーデビューを
目指して東京に行ったんですが、そこで挫折して再び関西で活動
を始めたんですが、その関西に帰ってきた時のライブは非常に病
んでいた印象しかなかったんですが。で、2年前に重い病にもか
かってしまい心が折れかけの状態だったので非常に心配していた
んですが、”聞いてくれる人がいる・待っている人がいる”とい
う方々のために歌い続けるという決心を持って、今に至るみたい
な感じでしょうか?ある意味でKicca自然消滅後モチベーシ
ョンが上がらず再出発までの間色々と挫折していた石野田奈津代
を彷彿とさせる展開だなと個人的には思った訳なんですが。で、
ずっと竹中麻美子のライブを観に行きたいと思っていたんですが、
なかなか日程が合わずようやく、ある意味再出発をした竹中麻実
子のライブが観れる訳なんですが。で、竹中麻実子のライブを観
るのは約5年ぶり
ですか。まさかここまでスパンが開いていると
は自分自身でも思わなかった。               

今回の会場は「心斎橋ENTER」という場所。オーナーですか?
その方はかつての「深江橋アンコールスター」のブッキング担当
者だった様で。この方によって竹中麻実子はかなり救われている
(アーティストとして)様に思います。場所は「Atlanti
Qs」
があるビルの6階にある様で。そして着いた「心斎橋EN
TER」なんですが、普通にビルの一室といった感じなんですが。
そして入った「心斎橋ENTER」なんですが、本当にビルの一
室をライブフロアにした感じといえばいいのでしょうか?ステー
ジもなかった事にびっくりしてしまったんですが。ちなみになん
ですが開演時間ギリギリに「心斎橋ENTER」に到着したんで
すが、ドリンクの注文をしている時に先攻のアーティストが私の
後ろを通り過ぎた訳で。                  

先攻は竹中麻実子。今日の衣装は黒地の花柄の上下といった感じ
なんでしょうか?1曲目は「まだまだ」5年前観た時はあきらか
に病んでいる感じ
だったんですけどね。なんか吹っ切れた感じが
するのは私だけなのかな?ここでMCなんですけど、このライブ
イベントの主催者である杉野淳子に誘われたそうで。で、竹中麻
実子はこういうツーマンライブは初めてだという事を言っていま
した。そしてこの2マンライブのために2ヶ月間ライブをしてこ
なかったそうです。次の曲は「アスター」だったんですが、この
曲がこの日のライブで1番印象に残りました。”歌に身を捧げて
いる”とでも書いた方が正解なんでしょうか?そんな印象を受け
ました。次に歌う「再生」について話していました。この曲は同
じシンガーソングライターの宮崎かなえにカバーされたそうで。
自分はまだ音源を出していないのにカバーされるのはどういう事
やねんみたいなツッコミを入れた後に歌った「再生」なんですが、
病んでいた時に書いた歌詞だったので、非常に暗い印象を持って
しまう訳なんですが、今にして思うと「再生」というタイトルを
つけたのは、”歌を歌っていきたい”という意思表示を深層心理
の中に抱え込んでいたからなのかな?なんて思ってしまった訳な
んですが。この後に今音源を制作しているという事を言っていま
した。音源を制作したのは8年ぶりぐらいだそうで、それくらい
音源を作っていないのは私ぐらいと言っていたんですが、別に音
源なくてもいいやと思っていたそうなんですが、最近は形に残そ
うという想いが強くなったみたいで、今日もサポートしてくれて
いる鎌野武馬さんにも参加してもらい、またここENTERのス
タッフにも手伝ってもらっているので、自分がやめたくてもやめ
られない状況になってしまったんですが。この後に「最後のペー
ジ」
を歌ったんですが、”この曲は収録されないんだろうな”と
思っていたら、どうやらこの曲も収録されるみたいで。ある意味
で”8年間の竹中麻実子”を表現する音源になるのかな?とこの
時点で思ってしまいました。この後のMCでこのイベントの主催
者である杉野淳子についてしゃべっていました。このイベントが
行われる前、顔合わせが行われたみたいで、そこでの恋愛トーク
杉野淳子が「私は好きな人の前では上手いこと話せない」だっ
たかな?それを竹中麻実子はとても女の子っぽいと言った後に
光」
を。どの曲に対しても情感豊かに歌う様になったなと思う訳
なんですが。「光」を歌い終わった後に、2年前に乳がんになっ
た事を告白していました。色々と絶望したそうなんですが、その
入院中に作った曲をこの後歌う様です。「悲しみの中で」東京→
関西に帰ってきた時に制作された時は”病んでいる”感じの曲だ
ったんですが、この曲を聞いた感想を一言でまとめるならば”前
を向こう、一歩を踏み出そう”という印象が強く残りました。最
後の曲も最近作った曲だそうです。「例え明日が来なくても」
の曲も”一時期の病んでいた頃”から脱却できた曲かな?なんて
思ってしまいました。                   

後攻はこのライブイベントの主催者である杉野淳子。まずはレイ
ンコートとかなり大きいてるてる坊主を持ってきたのでとてもび
っくりしてしまったんですが。この後にア、カペラで童謡「てる
てる坊主」
を歌った後、「雨女」という曲を歌った後にMCなん
ですが、ここ最近雨が多いという事なのでてるてる坊主を作り、
レインコートを着てきたそうなんですが、当日は晴れたみたいで・・・。
と言った後に、このイベントに来ていただきありがとうございま
す。どうやら満員御礼だそうで。そして毎回このイベントに来て
いる方々の事を”新成開花ファミリー”と呼ぶ事にしたそうです。
この後に曲をやっていくんですが、綺麗な美人さんという雰囲気
のある杉野淳子なんですが、歌詞の世界を聞いていると”えらい
やさぐれている”というか”色んな物に対して懐疑的”といえば
いいのでしょうか?そんな印象を抱いてしまいました。この感じ
どこかで観た事あるな〜と思ったら、メジャーデビュー直後の紗
希ってこんな感じだったし、こんな歌声だったなとふと思い返し
てしまいました。MCで印象的だったのは、竹中麻実子「再生」
を聞いて、感極まってしまったのでこのライブに誘った事と、い
つもはスーツを着てライブをしているそうなんですが、この日の
ライブでは久しぶりに私服でライブをしたと言っていました。そ
のスーツ姿でのライブを観て、アーティスト仲間からはブルゾン
ちえみと言われているんですが、ウエストより高い位置でベルト
を止めているのは私が先だったかな?ライブの後半、今日は鎌野
武馬さん
が来ているので、せっかくなので1曲弾いてもらう事に
しました。と言った後に鎌野武馬さんが登場した訳なんですが、
(杉野淳子はキーボードでの引き語りのライブだったんですが、
この時はハンドマイクで)鎌野武馬さんが杉野淳子に対して、気
遣う様な雰囲気を漂わせたからなのか、杉野淳子は「竹中さん
同じ扱いでいいですよ」と言ったんですが、鎌野武馬さんは「あ
いつには色々と恨みつらみがある」という返しに対して竹中麻実
がツッコミを入れていました。この後に杉野淳子がお酒を飲み
たいという事でハイボールをスタッフに作ってもらってステージ
に持ってきてもらい、飲んだ訳なんですが、前回行ったVOLA
ZAZEN BOYSの向井秀徳がステージ上でビールや焼酎
を飲む姿はよくというか、毎回観ている訳なんですが、こういう
アコースティックというか弾き語り系のアーティストさんがアン
コールではなく本編でアルコールを口にするというのは初めて観
た光景だったので、とても新鮮ではあったんですが。で、ここで
歌うのは石川さゆり「ウィスキーが、お好きでしょ」だったん
ですが、オリジナルの石川さゆりの歌声を彷彿とさせる様な透明
感溢れる歌声でした。ラストに歌うのは「メランコリー」なんで
すが、ある意味でブルースなのかな?なんて思いながら聞いていました。

「メランコリー」を歌いおわった後、気が早い(爆)オーディエ
ンスからはアンコールの要求。そして即登場した杉野淳子。ここ
で本日のお相手である竹中麻実子鎌野武馬さんを呼びます。ど
うやらここでカバーをするそうなんですが、竹中麻実子はそうい
うのはあまり好きではない様で、このイベントがそういうのを行
うから参加するみたいな事を言っていたかな?で、てっきりカバー
と言っていたので、他のアーティストの曲を歌う物だと思ってい
たら、竹中麻実子の曲を歌うそうで。で、竹中麻実子いわく、こ
の曲好きだという割には曲名を間違えていたそうで。鎌野武馬さ
には「大嫌い」という曲がやりたいんですけどと伝えたそうで
す。当の鎌野武馬さんは”そういう曲あるんや”としか思ってい
なかったみたいで。で、歌う曲は「嫌だよ」なんですが、意外と
杉野淳子の歌声にも合っていると思いました。「嫌だよ」を歌っ
竹中麻実子鎌野武馬さんがステージを去った後、杉野淳子が
次の新成開花の宣伝をしていました。次は8月に行われるそうで、
毎回金曜日に開催していたのを土曜日に開催するそうです。お相
手は鶴田晋一を招くそうです。最後の曲はかなり初期の曲を歌う
そうです。杉野淳子が活動をするきっかけとなったのは堺市で行
われたミュージックコンクールで奨励賞を受賞した事がきっかけ
だそうで。”私は見込みがあるんだ”と思って活動したそうなん
ですが、途中2年間程休養した後、今現在に至るみたいな事を言
っていたんですが。最後の曲はかなり初期の曲をやりますと言っ
た後に「あたしの日常」という曲をやったんですが、多分歌詞に
23歳という言葉が出てきたので23歳の時に作られた曲だと思
うんですが、自分の日常を描いているというか。まだこの時は”
やさぐれていない”んだなとも思ってしまいました。     

本当に久々に観た竹中麻実子のライブ、一時期の病んでいた時期
を乗り越えて、情感たっぷりの歌声を魅せてくれた様に思いまし
た。竹中麻実子を好きになった理由は”黒い歌声なんだけど、そ
の先の景色”を見せてくれる所なんですが、この日のライブを観
た限りでは一回りもふた回りもスケールアップした様に思いまし
た!!昔はですね”もっとR&Bな楽曲”を歌ってほしいと思っ
ていたんですが、この日のライブを観た限りでは”どんなタイプ
の曲もソウルフルな色彩に染める事”ができそうと思ってしまい
ました。このイベントの主催者だった杉野淳子は見た目とは裏腹
に”やさぐれている”世界観がとても印象に残ったんですが、ラ
ストの「あたしの日常」を聞いた限りでは、”やさぐれる”前の
曲を聞いてみたいなとも思ってしまいました。初めて訪れた「心
斎橋ENTER」ビルの一室な感じのライブハウスだったんです
が、ここがビルの一室か?と思ってしまうくらい居心地の良いラ
イブハウスでした。またここに来たいと思ったし、関西の弾き語
り系のアーティストの拠点の1つなんだろうなと思いました。最
後にですね、杉野淳子に竹中麻実子を呼んでくれて本当にありが
とうございました。(1つ前に観に行ったVOLAと同じ締めに
なってしまいましたが)