正直言って、今年もライブツアーがあるとは思ってもいませんで
した。今年はアルバム発売する感じがまったくなかったので、1
2月の草月ホールワンマンか、奇跡的にこちらでライブイベント
に出演していただけるか。のどちらかだったので。こういうのを
嬉しい誤算というんですね。今回のライブ「春のゆめ」ツアーは、
前回のライブツアーと同様に、「全国カフェ、ライブバーツアー」
という風になっています。そして、この日私が行った場所は神戸
ROUGH RARE。まさかROUGH RAREにライブを
観に2回も行くとは思いもしませんでした。
今回のライブも前回と同様前から2列目、真ん中をGET!!た
だ前回と違うのは、前から4列目くらいまでは、パイプ椅子だっ
たはずが、今回はすべてカフェ仕様の椅子。そして、2列目以降
は御親切に机が設置されていました。多分、飲み物やフードを置
くために。なんでしょうけど・・・。それにしても、去年はまっ
たくそんな事感じなかったんだけど、ROUGH RARE凄く
居心地良いじゃないですか!!とても癒されるというか。どこか
らかマイナスイオンが出ているのかな?と思ってしまいました(爆)
出囃子に乗って登場してきたのは、アコーディオン・キーボード
の佐野史朗さんとベースの榎本高さんの2人だけ。この2人だけ
で演奏を。この2人は「プラネタリウム」というユニットを組ん
で活動しているみたいです。そう言えば佐野さんは、8年前のラ
イブで観た記憶が?思えば遠くへ来た物だ・・・。そして1曲目
はプラネタリウムのインスト。最初はアコーディオンの音色がと
ても心地良く、フランスのオープンカフェにいる様(フランスに
行った事ないけど”爆”)な感じだったんだけど、段々アコーデ
ィオンの音色が不協和音を奏でる様に。それに伴ってベースライ
ンもうねる様な感じになっていきました。まるでオルタナティブ
ロックを聞いているみたい。このインストの曲が終わるといづみ
さんが登場!!1曲目は「TRUE SONG」この曲をライブ
で聞いたのは、私にとって最初で最後の(今の所)東京ライブ以
来では?2番の歌詞に「見上げる夜空」というのがあるんだけど、
その場面になるといづみさん、窓の外に目をやり夜空を見上げて
歌っている様に見えました。ただこの曲、できれば中盤当たりに
やっていただけると嬉しかったんですけど・・・。いつもの事な
んですが、歌声の音程が不安定です。2曲目はとても懐かしめ曲
調。う〜ん、なんだっけ?歌詞を聞いていると「MOON RI
VER」ですか?まさか1stアルバム「テクジュベリ」からの
選曲とは・・・。これは結構いろんなアルバムの収録曲を歌うの
かな?期待大!!ここでいづみさんのMC。「1年ぶりの神戸。
去年もそうだったんだけど、ここの椅子とかインテリアはいろい
ろ参考になる」と。神戸の町並みに合わせてか、「今の所、しっ
とりとやる予定」だと。3曲目、この日の神戸は雨が降っていた
んだけど、それに合わせたかの様な曲でした。「シェルブールの
雨」4曲目は、1年前にリリースされたアルバム「slow」か
ら、「ノルマンディ」今日のライブで聞いた「ノルマンディ」は、
えらい哀愁が漂っている様に思いました。大人の哀愁というか。
そして「エトランゼ」この曲はライブで聞くのは初めての様な気
が。しっとりとしたボサノバ調が印象的でした。ちなみに、この
3曲はいづみさんいわく「旅シリーズ」みたいで。ここで再びM
C。プラネタリウムの2人とは、昔からの長い付き合いなんだけ
ど、こうやって旅をするのは初めてなんだとか。旅をやっていく
事に、2人の性格、キャラがいづみさんは分かってきたみたいで。
高さんは、何でもきっちりしていないと駄目なタイプみたいです。
で、どんなに早い集合時間でも朝ご飯は食べてくるみたいで。新
幹線の駅でお弁当を買う時、いづみさんが「高さんは、どれにす
る?」と聞いたら、高さんは必ず「軽く食べてきた」と言うみた
いです。史郎さんはというと、逆にマイペースみたいで。いづみ
さんがライブのプロモーションでラジオに出演する時、2人はフ
リーなので、いづみさんが「どこか観光してきたら?」と言った
ら、高さんは「どこか行こうか?」と史郎さんを誘うんですが、
史郎さんは「そういう気分ではない」とやんわり断るみたいで。
明日の行動を決められるのがあんまり好きじゃないみたいです。
(何か分かる)いづみさんが、史郎さんに対して「どうですか?」
みたいな事を聞いたら、史郎さんは「まだ、分かっていない」と。
いづみさんは「まだまだ観察しないといけない」みたいな事を言
っていました。ちなみに高さんは、いづみさんいわくHERO’
Sに参戦している須藤元気に似ていると。あと、NOAHの秋山
準に似ていると、ライブアンケートの感想欄に書かれていました。
ちなみに史郎さんは、いづみさんに「アンガールズのおかっぱじ
ゃない方に似ている」と言われたら、史郎さんとてもショックを
受けていました。けれど、その後「でも、アンガールズって、若
い女の子に人気なんだよ」と言われたら、「ちょっとだけ嬉しい」
と。そんな事を話しながら、汗が落ち着くのを待っていたみたい
です。次の曲はいづみさんがキーボードを弾きながら歌います。
「雨のタワー」個人的にとても意外な選曲でした。弾き語りをす
る。って分かった時、「海へ続く道」あたりをやるのかな?と。
ここでMC。「切ない曲を歌う時、その時によって感情の込め方
が変わりながら歌っています。失恋した時のウェってなる時を思
い出しながら。3ヶ月後、その恋愛を客観的に見れる様になりな
がら。最近は、とても悲しいんだけどその中で笑顔になっている
自分に気がつきながら歌っている時もあります。本当に歌って生
きているんだなと。歌って、感情によって変わる時があります。
自分が好きな曲がふとした瞬間に・・・。今日はどんな感情に乗
せて歌うんでしょうか?聞いてください」みたいな事を言ってい
ました。このMCを聞いた瞬間、「好きになって、よかった」を
歌うんだと思っていたら、「もう一度」ですか。とても意表を突
かれてしまいました。ああいう感じのMCをしたら、確実に「好
きになって、よかった」しか思い浮かばなかったので。そして次
の歌に行く前にいづみさんがポエムを。このポエムを聞いた瞬間、
「次は”ドライヴ”だな」と思ったら、「青空」でした。意表つ
かれまくり!!2曲とも、目を閉じて聞いてしまいました。2曲
ともしっとりと、とても良かった思い出を思い出すかの様に歌っ
ている感じがしました。この後いづみさんは、「このライブには、
プラネタリウムの音はかかせません。プラネタリウムの音の世界
を楽しんでください」と言った後、いづみさんは一旦、カフェの
中から出て行きました。
ここからプラネタリウムのコーナー。1曲目は外国の曲のカバー
を。1番最初にも書いたんだけど、アコーディオンの音色の心地
良さが段々と不協和音になっていき、それに伴ってベースライン
もうねっていく感じが私は好きです。(私がオルタナティブロッ
クが好きだから。という所もあるんだろうけど)この曲が終わっ
た後、プラネタリウムの名前の由来について、史郎さんが説明を。
プラネタリウムという名前は、加藤いづみの5thアルバム「F
rench Kiss」に収録されている「プラネタリウム」か
らつけたと。どうして、いづみさんのアルバム収録曲からユニッ
ト名をつけたかと言うと、この曲は史郎さんが作曲した曲で、作
曲した経緯は、今もいづみさんのプロデュースをしている高橋研
さんから、(ここは史郎さん、ジェスチャーで研さんを表わして
いました)「1曲作ってくれよ」と言った所からみたいで。で、
その曲を、ユニットの練習曲にしていて、いざユニットの名前を
決める時、「プラネタリウムでいいんじゃない」と意見が一致し
たみたいで。史郎さんいわく、「ある意味、加藤いづみが名付け
親みたいなもので。僕らにとって加藤いづみは親戚のおばさん。
みたいなもの」と。2曲目は、プラネタリウムが加藤いづみの「
プラネタリウム」をカバー。これはとても心地良い感じの曲でし
た。フランスのカフェで聞いている様な?(行った事ないんです
けどね)
そして、いづみさんが戻ってきての1曲目。史郎さんがアコーデ
ィオンを弾いての「好きになって、よかった」不思議というか、
レトロな感じというか。あとですね、久しぶりに客観視点ではな
い「好きになって、よかった」を聞けた様に思います。まだ、あ
の時の思い出を引きずったまま。と言えばいいんでしょうか?「
好きになって、よかった」を歌い終わった後のいづみさんの第一
声。「おばさんって言ったな」と、すねた小悪魔口調で。その言
葉を聞いてか、史郎さん両手を合わせてゴメン。というジェスチ
ャーをしていました。「この前のライブでは、産みの親みたいな
もの。って言っていたから、そんなものかな〜」みたいな事を言
っていましたが。その後、いづみさんが史郎さんのついていなか
った話しを。その前日、高知から神戸に向かったみたいなんです
けど、高知で泊まったホテルのチェックアウトが12時だったの
が、急に11時に変更になったのが1つ。あと、岡山から新幹線
に乗り換えて席に座っていたんだけど、いづみさんと高さんの所
には誰も来なかったんだけど、史郎さんの所には人が来て座って
しまった事。で、史郎さん途中で席を替わったみたいなんだけど、
(どうやら、指定席があんまり人がいなかったみたいで)もう1
回車掌さんに検札された事。最後、駅を出る時自動改札機に引っ
掛かってしまったみたいで・・・。ここに来るまでの間に史郎さ
んは、いろいろついていなかったみたいです。ここでもついてな
かった?事が。アコーディオンからキーボードに戻った時、椅子
のネジか何かが外れてしまったみたいで・・・。次の曲はいづみ
さんいわく「ライブでは、アコースティックギターやピアノ1本
で歌ったんだけど、今日はCDみたいな感じで。何か素人みたい。
オリジナルバージョンに近い形で」と言ったので、何をやるのか
な?と思ったら「坂道」じゃないですか!!オリジナルバージョ
ンに近い形での「坂道」は初めて聞いたので感激してしまいまし
た。そして次の曲は、「この曲は10年ぶりくらいにやる曲なん
ですが」というくだりを聞いた時、これはもしかして「さよなら
が言えない」ですか!!と思ったんだけど、その後が「非常に乗
りにくいし、マニアックな曲なので、この曲加えるか非常に悩ん
だんですが。ただ、アンケートで”どの曲をライブでやって欲し
いか?”という欄に必ず”坂道”とこの曲が入っています」と。
この時点で「さよならが言えない」ではないなと。「ちなみに、
この曲”この街が好きだよ”のc/w曲だというのを最近知りま
した」どんな曲をやるんだ?と思ったら「シスタームーン」じゃ
ないですか!!私もこの曲好きです。それにしても、この曲10
年ぶりなんだ。ちょっと意外。そして「シャンプー」いづみさん
風に言うならば、”CDみたいな感じ”(爆)でした。そして今
日のライブで1番嬉しかった事は「ジェニーの片想い」をやって
くれた事!!めちゃめちゃジャジーで良かったです。プラネタリ
ウムの2人のソロプレイも存分に聞けたし。この3曲が終わった
後、いづみさんが「”シスタームーン”から乗りがおかしくなっ
た」と。そしてラストの曲に行く前にいづみさんが、この間リリ
ースされた加藤いづみ初のDVD作品「Memories of
History」について。「今まで自分の作品を映像に残そ
う。と言われた事があったんだけど、その時は恥ずかしいからい
いです。と言ったんだけど、このライブは自分の音楽の集大成み
たいなものだから、是非残したい。”History”というタ
イトルをつけたからか、音楽人生の集大成ですか?一区切りつけ
るんですか?という質問を受けたけど。最後に今、私が1番歌い
たい曲を歌って終わりたいと思います」まさか、その1番歌いた
い曲が「星合いの空まで」だとは思いませんでした。自分の歌声
を夜空の星達に届けるかの様な幻想的な世界が出来上がっていま
した。
アンコール1曲目は、このライブツアーで初めて歌う曲みたいで
す。「桜を待つ丘で」正直意外!!ライブツアータイトルが「春
のゆめ」だから、当然セットリストに組み込まれている。もしく
は重要な曲の1つだと思っていたので。2曲目は、高さんがCD
を聞いてカバーした(この曲に参加していたみたいです)「ZE
RO」高さんが「ZERO」のベースを弾いていた。というのを、
今日初めて知ったのは私だけじゃないはず。最後の曲は、このラ
イブツアーのために作られた曲?「春のゆめ」という曲。最初は、
このライブに足を運んでくれてありがとう。みたいな感じの曲に
聞こえたんですが、サビの部分になると切ないんだけどえらい幻
想的。という風に感じました。
「春のゆめ」のインストゥルメンタルが流れる中、再アンコール
を求める手拍子が鳴りました。正直言って、この状態じゃアンコ
ールはないだろう。と思っていたんですが・・・。なんと出てき
たじゃないですか!!びっくりしてしまいましたよ!!いづみさ
ん自身もびっくりしたみたいで。史郎さんに助けを求めていまし
た。本当に何も考えていなかったみたいなので、その場でいづみ
さんと史郎さんが考えた結果、再アンコール曲は「想い出がいっ
ぱい」この曲をライブで聞いたのもこれが初めて!!再アンコー
ルの手拍子に参加した甲斐がありました!!
今年はいづみさんの歌声を堪能する事は出来ないんだ・・・。と
思っていただけに、ライブツアーをやっていただけて本当に幸せ
です。いづみさんのあのMCを聞くと、これは本当にROUGH
RARE気に入ったなと。そしてROUGH RARE、本当
に居心地良かった!!座っているだけでめちゃめちゃ癒される感
じがしました。3回目のROUGH RAREは、個人的に足を
運ぶ事になりそう。そして5/31、今度は京都でライブをやり
ます!!どうして大阪でライブやらないの?と思ってしまったん
ですが・・・。(まさかの大阪飛ばしにビックリしてしまいまし
た)
加藤いづみ
「加藤いづみツアー’06〜春のゆめ〜」ライブレポ
「加藤いづみツアー’06〜春のゆめ〜」ライブレポ