石野田奈津代　　　　　　　　　　　　
　「石野田奈津代ライブツアー２００６　うたたび」ライブレポ
３年ぶりになつのライブを観に行きました。ちなみに石野田奈津
代名義でのライブはこれが初めて。今書いたばかりなんですが、
なつのライブを観るのは３年ぶりだと書いたんですが、３年前観
たのは、なつがその当時は中村一義のバックバンドだった１００
ｓのギター、ドラム、ベースと新たに結成したバンドｋｉｃｃａ
でのライブ。（今思うと、ｋｉｃｃａでのライブを観たのって非
常に貴重な様な）そして、なつのソロライブを観たのは、心斎橋
ミューズホール（現ＯＳＡＫＡ　ＭＵＳＥ）でのワンマンライブ
以来だと思っていたら、その１年後大阪百歌に来ていたみたいで・・・。
で、今回の「うたたび」ツアーは本当に久しぶりな大阪でのライ
ブ。正直言って、それがなつのｂｌｏｇで発表された時、本当に<
嬉しかったですよ！！３月に京都でのライブイベントに出演する
予定が急遽中止になってしまったみたいだったので非常にガッカ
リしたんですが・・・。そして、この「うたたび」ツアー、大阪
でもやるみたいなので嬉しい！！と思い、その大阪でのライブ会
場はＯＳＡＫＡ　ＭＵＳＥだろうな。と思っていたら、一瞬目を
疑ってしまいました。まさかなつのワンマンライブがＦｌａｍｉ
ｎｇｏ　ｔｈｅ　Ａｒｕｓｈａで行われるとは・・・。私の頭の
中では”なつ＝ＯＳＡＫＡ　ＭＵＳＥ”という図式が成立してい
るので、正直戸惑ってしまいましたが。それ以上になつの歌の世
界と、Ｆｌａｍｉｎｇｏ　ｔｈｅ　Ａｒｕｓｈａの空間とが上手
く噛み合うかが非常に疑問だったんですが。個人的にはですね、
正直言って２回目のＦｌａｍｉｎｇｏ　ｔｈｅ　Ａｒｕｓｈａが、
まさかまさかなつだったとは夢にも思いませんでした。次行く時
も加藤いづみを観に行く時なんだろうな？と思っていたので。　

実は今回は、当日までライブを観に行けるかどうか分からなかっ
たので、事前にチケットを確保していなかったんですが・・・。
どうにか行ける事になって良かった。で、この日の開場時間は１
８：００だったんですが、速めに行っても当日券は１番最後だと
思ったので無駄だと思い、ちょっと遅めに行ったんですが、まだ
入りきっていないみたいで・・・。しょうがないのでしばらく待
つ事に。待っている間どんな人が来ているのかな？と思って、グ
ルグル見回していたら意外と女の人が多い！！あれ、なつって同
性人気あったっけ？と一瞬考えてしまいました。　　　　　　　

そんな事を考えていると、ほとんどの人が入場していったので、
私もＦｌａｍｉｎｇｏ　ｔｈｅ　Ａｒｕｓｈａの中に入る事に。
中に入った後、当日券代の３０００円を払い、席に案内されてメ
ニューとにらめっこ。そう、ここＦｌａｍｉｎｇｏ　ｔｈｅ　Ａ
ｒｕｓｈａは”１ドリンク、１フード制”なので、食べ物を何に
するか考えないといけないのです。で、何を食べようかな？と思
いメニューを見回すとある事に気がついてしまいました。”あれ、
単品メニューがない。どこを見回してもセットメニューだけだ”
確か１年半前に来た時は単品メニューがあったはずなんですが。
いつの間に・・・。正直、今日は財布に余裕がなかったので、な
るべく安いメニューですませようと思っていたんですが・・・。
あ、甘かった。従ってセットメニューで１番安いものを頼みまし
た。１５００円のセットのＢメニューと、生ビール（６００円）
を注文しました。１５００円のＢセットは”クリームパスタ、サー
モンのカルパッチョ、サラダ、パン”味はとても美味しかったで
すよ！！クリームパスタの方には、何故か知らないけど餅が入っ
ていたし。ただ、美味しかったけど量がちょっと少なかったかな。
Ｆｌａｍｉｎｇｏ　ｔｈｅ　Ａｒｕｓｈａのホームページを見る
と、Ｂセットはオードブルメニューみたいなので、量の少なさは
仕方ないのかな？と思ってしまったんですが。ビールの方は満足
しました。麦の旨味がきちんと感じられて。ちなみに私の隣に座
っていた人は、このシステムに戸惑っていたみたいで、何故か私
が説明をする事になってしまいました。（一度来ていたので、あ
る程度は分かりやすく説明したつもりですが）　　　　　　　　

そしてなつが登場。ベトナムのアオザイというのかな？そんな感
じの赤いワンピースを着ていました。そして開口一番「皆さん、
私を観に来たんですよね？大丈夫ですよね？なんか私の歌とここ
の雰囲気が合うか心配なんですが・・・。」と。その後改めて自
己紹介した後、１曲目に行く前に「手拍子よろしく！！」と言っ
た後「ハロー」を。この曲はｋｉｃｃａの１ｓｔミニアルバム「
トーキョー・ストロー」の１曲目に収録されているんですが、ま
さか１曲目にｋｉｃｃａ時代の曲を持ってくるとは予想できませ
んでした。１曲目が似合う曲ではあるんですが。２曲目はなつの
デビュー曲「一等星」まさか今日のライブで聞けるとは思わなか
ったので嬉しかったです。本当に久しぶりになつの歌声を聞いた
んですが、昔と変わらず音程感ばっちりでなおかつ声量がある所
が、ある意味懐かしかったです。そして３曲目、今日のライブで
１番びっくりしましたよ！！ここでも「手拍子よろしく！！」と
言った後の言葉に驚いてしまいました。「ひまわり」と。まさか
「ひまわり」をやるとは思っていませんでした。ここ最近のライ
ブでもやっていなかったし、「ミュージックダイブ」のコンテン
ツにある「今月のうた」というのにも、「ひまわり」は配信され
ていなかったので。正直言って衝撃を受けたのと同時に今日のラ
イブ観に行って良かった！！と思いました。本当に「ひまわり」
が聞けるとはこれぽっちも思っていなかったので。本当に久しぶ
りに聞いた「ひまわり」良かった！！いしのだなつよ時代を彷佛
とさせる様な元気な歌いっぷりが。それにしてもこんなセットリ
ストで良かったのか？と思ってしまった訳なんですが・・・。「
ハロー」は１曲目が似合う曲だからいいとして、残りの２曲は・・・。
もうちょっと今の石野田奈津代を見せる様な感じのセットリスト
になるものだと思っていたので。その後のなつのＭＣが「この曲
は石野田奈津代の代表曲であり、今日最大の見せ場でした。今来
た方、申し訳ございません」と。正直、あやまる気持ちがよく分
かります。なつ単独でのライブは４年ぶりなので。その後のＭＣ
で、こちらには深夜バス（１１時新宿発→８時難波着）で来たみ
たいで。ホテルのチェックインが２時で、それまでの間は難波は
大都会だから、漫画喫茶ぐらいはあるだろうと思って探したら、
ちょうど良い所で見つけたみたいで、そのまんま爆睡していたみ
たいです。その後４年前くらいに見た獅子座流星群の話しを。生
駒山で見たという話しをしていたんだけど、途中でなつが「”い
こまやま””いこまさん”どっち？」と。私もどっちか分からな
かったので、見守っていたんですが。なつが「大阪の山なんじゃ
ないの？」と聞いたら、前の方に座っていたオーディエンスの返
答によると奈良県の山みたいで・・・。その後「流星シャワー」
を。ｋｉｃｃａのバンドバージョンの方も好きなんですが、個人
的にはなつの弾き語りの方が好きだな。というより、久しぶりに
聞く「流星シャワー」に感動してしまいました！！そして次の曲
のイントロは、ミディアムテンポのロックな感じ。何の曲をやる
んだ？と思ったら「夢の話」ですか！？びっくりしてしまいまし
た。そして今日のライブで１番良かったと思ったのが「夢の話」
でした。なつの歌声からこんなにも切ない世界が作り出されると
は。夢の中に自分の好きな人が登場してきて、自分の事を好きな
のかどうか確かめたくて聞き出したいんだけど、そんな勇気が（
出せ）ない。という感じが。その次の「キンモクセイ」は、「東
京百歌＆ＴＯＫＹＯ　ＡＣＯＵＳＴＩＣ　ＮＩＴＥ　２００６」
に収録されている曲です。なつらしいポップで元気がいい曲だと
思います。そして「１部ラストの曲です」と、なつが言った事に
びっくりしてしまいました。当初「ミュージックダイブ」のホー
ムページを見た時、ここＦｌａｍｉｎｇｏ　Ｔｈｅ　Ａｒｕｓｈ
ａでのライブは２部編成と表示されていたので、どんな形でのラ
イブなんだ！？もしかして１部、２部両方観たければ”２ドリン
ク・２フード制”？と思ってしまったんですが・・・。話しを聞
いているとそうではないようで。１部ラストの曲は、最初はコン
セプトＣＤ３部作の曲かな？と思っていました。しかし聞いてい
るうちに、もしかしてこれって「夕日に吠えろ！」ですか！？ま
さか聞けるとは思わなかったから、本当に嬉しかったです！！「
ひまわり」は、やってくれると嬉しいな。と思っていたんですが、
「夕日にほえろ！」は、まさかやるとは思っていなかったので・・・。
「夕日にほえろ！」を歌い終わった後、「２０分休憩した後、２
部が始まります」と。ここで１部を振り返った時、ある事に気付
いてしまいました。”もしかして、コンセプトＣＤ３部作の曲、
１曲もやっていないのでは！？”と。正直、今の石野田奈津代を
見せなくていいのか？と、自分の事の様に心配してしまいました・・・。

休憩時間にグッズをいろいろ見る事に。本当はもっといろんな物
を購入する予定だったんですが、予想外のフードメニューの高さ
だったので財布と相談した結果、なつとひまわりギターケースが
写っている切手を購入する事に。　　　　　　　　　　　　　　

いよいよ第２部がスタート。２部が始まってなつが最初に発した
言葉は「ＭＤに録音するの失敗してしまいました・・・。１部で
やった曲は皆さんの心の中に残しておいてください」と。２部最
初の曲は「愛はむずかしいね」この曲は、いしのだなつよ最初で
最後のアルバム「ひまわり」に収録されている曲です。２曲目は
「エナジー」なつのお亡くなりになられてしまったおじいちゃん
とおばあちゃんの事を歌った曲みたいで。死んでしまっても私の
中には、おじいちゃんとおばあちゃんと同じ血が流れていると。
この曲を歌っている時のなつの表情が、お亡くなりになられたお
じいちゃんとおばあちゃんの事を思って歌ったからか、泣いてい
る様な感じで歌っている様に見えました。その後、なつのMＣで
「いつも石野田奈津代を観ている人」「本当に久しぶりに石野田
奈津代を観に来た人」「今日初めて石野田奈津代を観に来た人」
という３種類の質問をオーディエンスにしました。私は２番目の
「本当に久しぶりに石野田奈津代を観に来た人」だったんですが、
今日のオーディエンスの割合で１番多かったのは「今日初めて石
野田奈津代を観に来た人」でした。これにはなつもびっくりした
みたいで。その事が分かってすぐ、なつは慌てて自己紹介をする
事に。（神津島出身で、東京に出て路上ライブをし、レコード会
社にテープを送ったらそれが採用されてデビューする事が決まり、
”アルバム１枚、シングル４枚”リリースした後、リストラされ
て、ふらふら流されているうちに、別の人に拾われてバンド（ｋ
ｉｃｃａ）結成するも、その後もふらふら流されていって、今現
在は本名で活動していると）その後、グッズの宣伝を。今回はグ
ッズが売れないと次の目的地に行けないみたいで。とにかく買え！！
と半ば脅し気味に宣伝していました。そして、なつの故郷神津島
の方言を説明した後に「おいげんときちゃーれ」標準語に訳すと
「私の家においで」という意味みたいです。この曲も久しぶりに
ライブで聞く事ができました。次の曲はコンセプトＣＤ「ＬＯＶ
Ｅ＋」に収録されている「６０億分の１」この曲を聞いていると、
なつと出会えた事に、なつの歌声に出会えた事に喜びを感じてし
まいました。この後、再びギターを持ちステージ中央へ。その後
ＭＣで「昔、英語をしゃべりたくて、英会話教室に行こうとした
んだけどやめてしまった。そこに強い想いがなかったから。大阪
でライブをしたい。ワンマンライブをしたいと思ったのは、私も
そういう強い想いを持っていたし、ここにいる皆さんもそういう
強い想いを持っていたからだと思います」と言った後に「オリオ
ン」を。この曲もコンセプトＣＤ「キラキラ☆」に収録されてい
る曲。そしてこの「オリオン」が、このライブラストの曲だった
んですが言うのを忘れてしまったみたいで、もう１曲歌う事に。
最後の曲は、「人間つらい時、悲しい時があった時、人に話す事
で少しは楽になる」という事を言った後「クッキー」を。なつが
優しく穏やかに歌っているのが非常に印象的でした。　　　　　

この後、オーディエンス（私も）はアンコールの催促をする手拍
子を叩いているんですが、ここでステージ脇のカーテンからなつ
の姿が。ジェスチャーでもっと盛り上げろ！！という指示が。皆
さん頑張って手を叩いていました。　　　　　　　　　　　　　

そしてなつが登場。この後、ＡＢＣラジオ「ミュージックパラダ
イス」に出演する。という告知をした後、コンセプトＣＤ「海」
に収録されている「海」を。今日このライブに足を運んでくれて
ありがとう。と歌っている感じが私はしました。　　　　　　　

正直言って今日のライブ、「Ｂｅｓｔ　Ｏｆ　いしのだなつよ」
という感じのセットリストにまず驚いてしまいました。今現在の
石野田奈津代を表現するライブになるものだと思っていたので。
そして、３年ぶりに観たなつの姿、歌声、良い意味で非常に落ち
着いた（どっしりとした）ライブをしていた様に思いました。今
まで観たなつのライブは、良くも悪くもバタバタしていた。もし
くは非常に不安定な感じのライブパフォーマンスの様に感じたの
で。（感情の起伏がそのまんま出てしまった様な。それでも、あ
る一定以上のクオリティーは保っているとは思うんですが）今日
のライブで１番びっくりしてしまったのが、なつの表現力。これ
は、ｋｉｃｃａをやる直前（かな？）の大阪百歌のライブを観て
思った事もあるけれど、微妙な情感を上手く表現できている事に
びっくりしてしまいました。あと、切ない曲は切なく。優しく穏
やかな曲は、上手く包み込む様な歌声で表現していたのが非常に
印象的でした。次はいつ来るか分からないけど、出来れば４月の
大阪百歌で会いたいなと。篠原美也子・奥井亜紀とセッションみ
たいな事をやってくれると非常に嬉しい！！あとですね、次、大
阪でワンマンライブをやる時は、是非ＯＳＡＫＡ　ＭＵＳＥでお
願いします。最後に今日のライブ、今年観た中では１番良かった
ライブだったと思います。（多分、２００６年Ｎｏ．１ライブに
なると思います）